73. べ平連原資料,埼玉大社会動態資料センターに移管
(99/08/05)30年以上も前のべ平連運動の原資料ファイル類が、8月5日、吉川勇一元べ平連事務局長の自宅物置から、埼玉大学経済学部の社会動態資料センターに移管された。(写真左は、資料のダンボール箱詰め作業、右下はトラックへの積み込み。)
資料はかなり膨大で、ダンボール箱26箱になった。内容は、当時の運動の新聞・週刊誌等の記事のスクラップ、べ平連発行文書、海外との往復文書、べ平連事務局に寄せられた一般からの手紙類のファイル、デモ・集会届け、各種裁判記録、各地方・大学べ平連・反戦市民運動グループが発行した機関紙・誌、ビラ、パンフレット類、米軍基地内で発行された反軍兵士の英文機関紙、べ平連集会の録音テープ、写真アルバム等々。 また、鶴見俊輔氏が運動中に記録したメモ・ノート類や、保存したべ平連関係のスクラップ・ブック10数冊など、貴重なものも含まれている。
だが、中には、スクラップ・ブックに貼ってある当時の新聞、週刊誌等の記事のクリッピングは、ページを開くと同時にセロテープがすっかり乾燥してすべてはがれてしまうなど、痛みのひどいものも多く、まずはかなり大規模な補修作業が必要と思われる。したがって、即時に一般公開することは資料の保全上、困難と思われる。
同資料センターの責任者、藤林泰助手は、この秋にかけて、徐々に整理をし、公開を準備したいが、かなりな労力と時間がかかるだろうと言っている。