1968年

1968年1月

1 ジョンソン米大統領、赤字30億ドル削減・ドル防衛のための国際収支改善策を発表(2日大統領の特使、各国ヘドル防衛への協力を要請。3日 米の金保有高は120億ドルを割る)。●新宿べ平連の古屋能子、ベトナム医療品カンパのため新宿駅で街頭募金。以後月2回、1人で立つ。

2 解放軍、ケサン基地包囲攻撃を開始。●新年停戦終り、北爆再開。●北ベトナム軍、米海兵隊のケサン基地の包囲作戦を開始。

3 ジョンソン大統領特使ロストウ国務次官、佐藤首相と会談、ドル防衛に協力、東南アジア経済援助の大幅増額を要請。

5 B・スポック博士ら5人、徴兵拒否の教唆・扇動罪で起訴される(7月10日有罪判決)。●ノボトニー・チェコスロバキア党第1書記辞任、後任にドプチェク(「プラハの春」本格化)。

6 べ平連第28回定例デモ。清水谷→日比谷、480名。

9 スウェーデン政府、イントレピッドの4人に無期限永住を認める。

10 仙台べ平連定例デモ。300名。

15 米機、北ベトナムのタイゲン・コンビナートを爆撃。●「ベトナム反戦市民のこえ」デモ。清水谷。●佐世保へむかう学生に凶器準備集合罪を適用、飯田橋駅で131名を逮捕。

16 トルーマン、アイゼンハワー元大統領らを含む「ベトナムの平和と自由のための市民委員会」、報告「爆撃のバランスシート」で「戦争は北爆によっては勝てない」と主張。

17 米原子力空母「エンタープライズ」号の入港に反対するデモ、佐世保で警官隊と激しく衝突、68名が重軽傷。19日、21日もデモ。

19 「エンタープライズ」佐世保に入港。●元陸軍兵士のフレッド・ガードナー、米サウスカロライナ州ジャクソン基地前に初の反戦のためのGIコーヒーハウス「UFO」を開店。●米新国防長官にクラーク・クリフォ−ド任命。

20 高槻べ平連発足、市民会館、21名。

21 小田実、吉川勇一ら小船で「エンタープライズ」の周囲をまわり脱走をよびかけ。午後市内を数名でデモ、途中で300名ほどに増える。このあと佐世保べ平連発足。68-1-28enpura.jpg (9106 バイト)

(写真上は、小船から米空母に英語で呼びかける小田実氏。下は佐世保の町でデモ参加を呼びかけて歩く小田実、吉川勇一氏ら。クリックすると大きな写真が見られます。戻るには上部のツールバーの「戻る」を、netscapeの場合は、「ジャンプ」の中の「戻る」を押してください。)

22 日本、カンボジアのダム建設に1,100万米ドル相当の円借款供与を決定。●米情報収集艦「プ68-1-28sasebo.jpg (16494 バイト)エブロ」号、北朝鮮に捕獲される。

23 北べトナム軍3万5千、ケサン基地を包囲。

●松本で信大べ平連集会、500名。講師・いいだもも、吉川勇一、国府田恭子。

24イントレピッドの4人の会集会「べトナム戦争・脱走と亡命」日仏会館、500人。講師・日高六郎、もののべながおき、宮崎繁樹。●東京北区区長、在日米軍王子キ十ンプに野戦病院が開設されると公表。

26 金東希離日。ナホトカ経由、北朝鮮へ。

27 佐藤首相、国会で核持込みに反対。●旭川べ平連集会。青少年科学会館、150名。

28 横浜べ平連発足。第1回デモ、山下公園→米領事館→文化センター、60名。

29 米大統領予算教書を発表。ベトナム戦費258億ドル。

30 南ベトナム解放民族戦線、テト大攻勢。サイゴンでは米大使館構内を解放戦線兵が一時的に占拠。

31 南ベトナム民族民主平和連合結成、

◎この月、同志社大べ平連、広島べ平連発足。●本多勝一『戦場の村』英訳完成、「『戦場の村』を世界に知らせる会」発足。

 

1968年2月

2 南べトナムのロアン国家警察長官、サイゴンのアンクワン寺付近で逮捕された解放軍将校を路上でピストルで射殺、その写真が世界各地にショックを与える。●ジョンソン米大統領、テト攻勢は軍事的にも心理的にも「完全な失敗」と言明。

3 べ平連第29回定例デモ、会期中の国会前をはじめて通過(請願行進ではなく)。清水谷→国会→首相官邸→日比谷、2,000名。定例デモ参加者数で記録。68-2-3shimizudani..jpg (8348 バイト)

(写真はデモ出発前の清水谷公園。クリックすると大きな写真が見られます。戻るには上部のツールバーの「戻る」を、netscapeの場合は、「ジャンプ」の中の「戻る」を押してください。)

●夜、べ平連講演会。日消ホール。

4 べ平連第2回全国懇談会。千駄ヶ谷区民会館、60名。68-2zenkokukon.jpg (6552 バイト)

(写真は全国懇談会の情景。発言しているのは京都べ平連の鈴木正穂氏。クリックすると大きな写真が見られます。戻るには上部のツールバーの「戻る」を、netscapeの場合は、「ジャンプ」の中の「戻る」を押してください。)

5 米B-52、10数機が沖縄嘉手納基地に飛来。以降、平均18機が常駐を続ける(10日琉球立法院、即時撤収要求を全会一致で議決)。●解放戦線、サイゴンに大攻勢をかける。北べトナム軍、ケサン攻撃を本格化。

6 倉石農相、現行憲法は他力本願、軍艦や大砲が必要と発言。

7 ケサン攻防戦激化(3月末までに、米空軍は9千700回、海兵隊7干回出撃、投下爆弾は直径5マイルの地域に10万トン)。●2・7北爆3周年抗議集会、共済会館。講師・小出昭一郎、福富節男、丸山儀四郎(主催、ベト数懇、日本科学者会議東京支部、東大ベトナム反戦会議など)。のちデモ→国会南通用門→新橋、600名。

8 米連邦準備制度、米の金準備は119億ドルを割ったと発表。外国株式取得を制限。

9 金東希問題についての経過報告会、社会文化会館。

10 米機、約1ヵ月間の爆撃停止をといてハイフォンを爆撃。●広島べ平連第2回定例デモ。平和公園、100名。

11 佐世保べ平連第1回定例デモ。30名。●横浜ベ平連第2回デモ。横浜公園→蒔田公園、70名。以後毎月第2土曜日に継続。

13 米国防総省、ウェストモーランド司令官の要請に応じ米軍、1万5千を急派。

14 ラスク米国務長官、北ベトナムは米側和平交渉提案のすべてを拒否したと言明。●米軍発表ではテト攻勢の「敵の戦死者は3万3千、味方は1,100人」。

15 米国政府当局者、ベトナムで核兵器は使用しないと言明。●米国家安全保障会議、熟練労働者と大学院学生の徴兵猶予規定の廃止を決定。

18 解放軍第2次攻勢、サイゴンの米大使館など砲撃。●ロンドン、口ーマ、西ベルリンなど世界各地で反米デモ。●北大べ平連の6人、札幌米領事館前に坐りこみ。●日本政府、カンボジア開発調査団(福田仁志団長)を派遣。

19 「佐世保19日デモの会」第1回デモ。以後毎月19日に継続。

20 静岡で金嬉老事件起きる。

21 金嬉老、寸又峡にたてこもる。

22 北爆強化され、ハノイ放送局も爆撃される。●小樽べ平連発足。

23 ホイーラー米統合参謀本部議長、軍事情勢再評価と増派要請検討のためサイゴン入り(26日 年末までに陸海空合計20万6千の増派が必要と判断)。

24 テト攻勢開始から25日間の激戦ののち、南べトナム政府軍がフエの旧王宮を奪回。●ウ・タント国連事務総長、世界諸国訪問後「米国が北爆を停止すれば2、3週間以内に意味のある交渉が開ける」との報告書を発表、「北爆停止を軍事的に利用しないという北ベトナムの保証は信用できる」と語る。米国は「北ベトナムが北爆停止を軍事的に利用しないとの了解のもとに、停止後ただちに交渉が開かれるとの北ベトナムの確認を待つ」と声明。

26 三里塚で衝突。戸村一作反対同盟委員長ら400名が重軽傷。

27 べ平連、イントレピッド4人の会、かつてキューバ大使館に保護されていた脱走兵金鎮洙の出国について記者会見で発表(フジアイス)。

28 ジョンソン米大統領、クリフォード次期国防長官を議長とするベトナム特別検討委員会の設置を命令。●べ平連岡山発足。

29 「詩のべ平連」、べトナム反戦詩集第5集『白いアスファルト』発行。

◎この月末、CBS,NBC放送など、戦争に対する強い疑念を報道。

 

1968年3月

1 クラーク・クリフォード、米国防長官に正式就任。

2 べ平連第30回定例デモ。清水谷→米大使館→新橋、1,000名。●松本べ平連第1回定例デモ。15時、松本駅→上土「翁堂」。24四名。以後毎月第1土曜日にデモ。●べ平連岡山、第1回デモ。桃太郎像前、100名。●王子で反代々木系学生と警官隊が衝突。

3 国立公民館で反戦集会、講師・いいだもも。のち国立べ平連が発足。●札幌学生べ平連、北海道反戦キャラバンに出発(4月5日まで)。

8 べ平連、声なき声の会など市民団体、王子野戦病院反対のデモ。柳田公園→板橋駅。●反代々木系学生も王子でデモ。警官と衝突、157名逮捕。

13 北ベトナム外務省、B-52の沖縄基地使用について日本政府を非難。

14 タウンゼント・フープス米空軍次官、クリフォード国防長官に「ベトナムでの軍事的勝利は不可能」と結論した覚書を提出。

15 在日米軍、王子野戦病院を4月に開設と発表。●ゴールドパーク米国連大使、ジョンソン米大統領に北爆全面停止を勧告。

16 南ベトナムのソンミで米軍による大虐殺事件おこる(報道はのち)。●横須賀で神奈川べ平連協議会主催「佐世保・横須賀市民連帯集会」。横須賀文化会館ホール。この時、横須賀べ平連発足。●「戦争に反対する長野市民の会」(長野べ平連)発足。第1回デモ。67名。以後毎月第3士曜日に定例デモ。

17 ロンドンでベトナム反戦デモ。米大使館を襲う。

18 王子野戦病院設置に反対する会。連日の街頭ビラまき行動を開始(23日まで)。●米軍、王子野戦病院を抜き打ち開設。●ジョンソン米大統領、「われわれは勝とうとしている、引き返してはならない」と言明。

19 周恩来中国首相、ソ連のベトナム援助は「ニセモノ」と非難。

21 スウェーデン政府、米のベトナム政策を非難。

22 ウェストモーランド米援助軍司令官更迭。後任はクレイトン・エイプラムズ将軍。

23 山口市で市民3名のデモ。届出の時、警察が「これはべ平連である」と認定、山口ベ平連発足。●べ平連、米記録映画『息子たちと娘たち』の日本語版を製作、試写会。

24 王子野戦病院反対市民討論集会。柳田公園、300名。

25 ベトナム戦争に関する長老顧問会議、ホワイトハウスで開催(結論の一致はないが、政策の根本的転換が必要との声が有力)。

28 王子野戦病院反対デモ、一部が病院内に突入。●旭川市内高校卒業生による反戦デモ。22名。

30 「平和の船」募金423万円となる。

31 ジョンソン大統領、北爆の「一方的停止」と大統領不出馬を声明。●旭川べ平連第1回デモ。40名。●べ平連、旭川・札幌交流集会。旭川市公会堂、50名。●国立べ平連第1回会合。15名。

◎この月、小樽商大べ平連、山形べ平連が発足。

 

1968年4月

1 べ平連、前日のジョンソン米大統領の「北爆停止」演説を批判する声明。●ニューヨーク株式市場、前日のジョンソン演説で大活況、出来高史上最高を記録。●王子野戦病院反対のデモ、連日激化。

2 王子のデモの中で榎本重之死亡。

3 北ベトナムが「北爆の無条件停止を確認のために米国と予備的に接触する」と発表、ジョンソン米大統領、これを受諾。

4 米兵脱走援助のための国際機関「べトナム第2戦線インター」結成について、べ平連、記者会見で発表。 また、前日の北ベトナム政府の声明について、米軍の全面撤退を要求する生命も発表《A-02,4/4》●M・ルーサー。キング牧師、メンフィスで暗殺される。全米各地で黒人暴動続発。

5 日米両国政府、小笠原諸島返還協定に調印(6・26発効)。

6 北ベトナム軍、70日間のケサン包囲を解く。●日本政府、べトナム和平問題で対米特使派遣を決定(翌7日米国は派遣延期を申入れ)。●べ平連第31回定例デモ。このとき「べ反学連の呼びかけ」のビラ、「連帯の旗」と掲げて「べ反学連」が初登場《M-02》No.15●京都「ベトナムに平和を!伏見の会」(伏見べ平連)発足。

7 「70年安保に反対する市民の会」発足。

10 チュー南ベトナム大統領、米が南ベトナム政府と協議せずに話合いを始めることに反対と言明。

11 クリフォード米国防長官、予備役2万4千人召集を発表。

13 関西べ平連、京都べ平連、原水禁関西ブロックなど20団体による「ベトナム反戦関西連絡会議」の「べトナムと沖縄のための2週間」はじまる。大阪中央公会堂で「第2回ベトナム反戦・沖縄返還・関西討論集会」。

15 『人民日報』、米の北爆部分停止はペテンと非難。

17 阿部知二、小田実、古在由重、新村猛、日高六郎の5氏による「ベトナム反戦6月行動」についてのよびかけ発表される。●ジョンソン大統領、朴韓国大統領とホノルルで会談。

18 米記録映画『息子たちと娘たち』東京の新宿・蝪座で一般封切り。

20 全南ベトナムの「ベトナム民族民主平和勢力連合」結成。■福岡で「べトナム反戦天神ティーチイン」、岩田屋前。

21 米、全国動員委員会のよぴかけによる「抗議と抵抗のための10日閻」はじまる。●新潟べ平連第1回定例デモ。白山神社→白山公園、40名。自民党県連前で学生部分が坐りこみ。

23 米コロンビア大学封鎖(大学と国防分析研究所の関係に抗議した学生の行動による6日間の混乱の後)。

24 北べトナム水利電力省、米機のダム爆撃を非難。●沖縄全軍労、10割年休、基地混乱。●日本政府、日本ベトナム友好協会申請の北ベトナム代表団の入国を許可。

26 米国他の諸国でベトナム反戦の国際共同行動。●200の市民・文化団体の参加で「6月行動」実行委員会第1回会合。「六月行動」のよびかけを発表。●べ平連事務所、外神田から新宿区大京町に移転(→69年3月22日)。

27 「国際反戦統一行動デー」。王子野戦病院反対のデモ。柳田公園。●国立べ平連、第1回デモ。25名。●山口べ平連第2回デモ、7名。●関西べ平連、「ベトナムまで4千キロを歩こう」デモ。大阪駅前。

28 沖縄の4・28県民大会にべ平連からも参加。基地ゲート前に坐りこみ、武装米兵と対峙。●茅ヶ崎べ平連、湘南べ平連共催「沖縄解放・ベトナム反戦市民集会」茅ヶ崎農協会館。講師・石田郁夫。

29 米黒人、ワシントンヘの「貧者の行進」へ出発(→6月19日)。

◎この月、福島べ平連発足。また都内の学生べ平連により「べ反学連」発足。●この月、べ平連会計が発足以来はじめて赤字(2万5千円)。

◎俳優座『ベトナム討論』(ペーター・ヴァイス作)公演(俳優座劇場ほか→5月)。

 

1968年5月

2 沖縄原水協・べ平連のデモ隊、嘉手納基地の武装米兵と衝突。

3 フランス「5月危機」はじまる。●ジョンソン米大統領、1ヵ月間の北ベトナムとの接触の結果、5月10日頃パリで予備会談を開くとの北ベトナム提案を受諾したと発表。北ベトナムはスアン・トイ首席代表を、米国はハリマン首席代表、サイラス・バンス次席代表を任命。●三重べ平連、デモ。

4 解放戦線、第2次攻勢を開始。122ヵ所で一斉砲撃。●パリの学生デモ激化。●モスクワTVに日本からの脱走米兵6名が出演(モスクワ 3日夜)。《N-01、5/5》●べ平連第32回定例デモ。清水谷公園。●東京に「浪人平和運動連絡会議」準備会発足。

5 解放戦線の第3波攻撃開始。サイゴン地区で激戦。●札幌べ平連、動物園で子供の日風船デモ。

6 佐世保入港の米原潜「ソードフィッシュ」号の近くで異常放射能を測定、問題化。

7 べ平連、イントレピッド4人の会、沖縄などで脱走の米兵6人(金鎮洙、M・シャピロ、J・クメッツ、T・ホイットモア、P・キャリコート、E・アーネット)について記者会見で発表。Whitmore.jpg (6381 バイト)

(写真は脱走を決意した米海兵隊員、テリー・ホイットモア。神奈川新聞社を出るところ。提供・神奈川新聞社。クリックすると大きな写真が見られます。戻るには上部のツールバーの「戻る」を、netscape の場合は、「ジャンプ」の中の「戻る」を押してください。)

●サイゴンで大規模な市街戦。

10 米・北ベトナム第1回準備会談。

11 福岡でベトナム反戦天神ティーチイン第2回目。西鉄福岡駅構内。これを機に福岡べ平連発足。

12 都内5予備校生による「浪人平和運動連絡会議」発足。

13 米・北べトナム第1回パリ会談。

15 「イントレピッド4人の会」、脱走兵援助への協力要請を訴える。●魚住せつ、黒川録朗ら5名、姫路での「べトナム反戦6月行動」をよびかけ。●解放戦線、7省都を一斉砲撃。

16 「6月行動」実行委第2回会合。厚生年金会館。60団体70名が参加。世話人団体(学生6月行動委、国民文化会議、日本科学者会議、非暴力反戦行動、ベトナム反戦市民の声、べ平連、ベト数懇)を選出。また「6・15集会実行委」を賛同団体で結成。

17 日本数学会年会に際し、ベト数懇のデモ。立命館大→円山公園、100名。●米ケイトンズビル市でベリガン神父ら9人が数千名分の徴兵ファイルを手製のナパーム弾で焼く。

19 「アメリカにベトナム戦争の即時全面中止を要求する6月行動月間」はじまる(6月19日まで、のち30日まで延長)。●宮崎べ平連発足、第1回デモ。19人。以後毎月第3日曜日にデモ。(A-01-3-72)●新宿べ平連発足。●学生6月行動委主催「5・19市民・学生集会」清水谷公園。●北九州、山田弾薬庫で爆弾輸送阻止闘争。ほかに王子、千葉などでも市民デモ。●フランス全国にゼネスト波及。

20 福岡べ平連第1回会合。東中州スキモー。●北大べ平連「南べトナム解放絵画展」(25日まで)。

22 三重べ平連、四日市近鉄駅前で坐りこみ。

25 小樽べ平連、「平和の船」街頭募金。ニューギンザデパート前。6,000円。

26 山田弾薬庫で爆薬輸送阻止闘争。●外務省、運輸省に北ベトナムヘの日本船の入港と配船の中止を申入れ。

27 ファン・バン・ドン北べトナム首相、国会で南北一体の戦う権利を主張。●西ベルリンの学生、ゼネスト。●日大全共闘結成(6・11 大衆団交)。

30 神奈川べ平連、津田県知事に「ベトナム戦争のための横須賀基地使用の中止要請」を申入れ。

◎この月、青森・十和田べ平連発足。●東京・練馬の和田春樹・あき子夫妻、大泉学園駅で反戦のよびかけビラを配る(「大泉市民の集い」のきっかけ)。●米軍兵士組合(ASU)結成(69年夏までに150基地の5,000人を組織)。

 

1968年6月

1 ソ連戦車隊、チェコ領内に進駐。●べ平連第33回定例デモ。清水谷→日比谷、1,300名。この時、べ平連デモで初の逮捕者11名。●小樽べ平連、「平和の船」街頭募金。3,000円。

2 九大電算センターに米軍ジェット機墜落。●高槻べ平連機関誌『カオス』創刊。●米軍ヘリコプターの誤射で南ベトナム政府高官6人死傷。

3 福岡べ平連、九大反戦委など米領事館に抗議デモ。

4 九大で学長、教職員、学生らの抗議デモ。

5 福岡べ平連、10の日デモの会、三派全学連など板付基地前抗議集会。2,000名(うちべ平連200名)。●ロバート・ケネディ米上院議員、ロサンゼルスで狙撃される(6日死亡)。

7 板付基地前第2集会。3,000名。

8 6月行動実行委、都内街頭でビラまき、カンパなど一斉共同行動。●上田べ平連発足、第1回デモ。7名。以後毎月第2土曜日に定例デモ。

9 小樽、札幌べ平連、小樽→札幌縦断反戦行進。9名。

10 福岡10の日デモ、米領事館前を通過。300人。のちティーチイン。●日本政府、在南べトナム日本人の引揚げを勧告(11日にサイゴンの東京銀行支店に解放戦線軍の砲弾が直撃)。

11 べ平連、イントレピツド4人の会共催講演会「ベトナム・沖縄・アメリカそして70年」九段会館、1,000名。講師・鶴見良行、金井佳子、海老坂武、吉川勇一ほか。●北九州山田弾薬庫でべ平連、反戦青年委など線路上に坐りこみ。弾薬輸送を阻止。

14 新宿べ平連、新宿駅西口で市民集会。68-6-15demo.jpg (10321 バイト)

15 「アメリカにベトナム戦争の即時全面中止を要求する6・15集会」日比谷野外音楽堂。デモ→東京駅。1万2千名。途中、数寄屋橋交差点で20分坐りこみ。68-6-15sukiyabashi.jpg (17280 バイト)

(写真左は数寄屋橋に座り込むデモ。右は国会周辺のデモ先頭部分。クリックすると大きな写真が見られます。戻るには上部のツールバーの「戻る」を、netscape の場合は、「ジャンプ」の中の「戻る」を押してください。)   

●夜は同じく野外音楽堂で新左翼党派・学生団体の集会、内ゲバで混乱。●大阪では御堂筋デモ。警官隊と衝突、235人が重軽傷。●金沢でベトナム反戦講演会。県婦人会館。講師。いいだもも。この会で金沢べ平連発足。●このほか札幌、仙台、名吉屋、姫路、福岡など各地で6・15行動。

16 佐世保反戦青年委、佐世保べ平連、地区労青婦協共催「ベトナム反戦原子力艦艇入港阻止九州ブロック中央集会」13時、島瀬公園。

17 米機、非武装地帯付近でオーストラリア駆逐艦を誤爆、9人死傷。

19 チュー南ベトナム大統領、初の総動員令を布告。●在ベトナム米軍、53万4千人となる。●ワシントンで黒人10万人の集会(貧者の行進)。●小樽べ平連主催「反戦討論集会」。18時半、北教組会館。

21 全共闘系学生、神田で街頭占拠闘争。●タイの学生、反米デモ。

22 駿台予備校に「駿台反戦の会」発足。●『くにたちべ平連ニュース』創刊。

24 米国政府、ワシントンの「貧者の行進」集会を実力で弾圧、ワシントンに非常事態宣言。

26 反戦青年委と学生、東京新宿駅で米軍ガソリンタンク車輸送阻止のデモ。

27 米軍、ケサン基地放棄を発表。

28 上田、飯田、長野、松本の各べ平連、共同で『長野県べ平連ニュース』を創刊。

29 福岡べ平連、佐藤首相の来福に抗議、公開質問状を発表。●婦人民主クラブ、草の実会、婦人矯風会など「ベトナム反戦婦人の集い」。

30 野戦病院設置に反対する会、朋友会、王子キャンプ返還の会、べ平連共催「6・30王子野戦病院に反対するデモ」。板橋南谷端公園→王子神社、1,000名。●王子野戦病院をなくす市民の会(準)発足。夜、カンテラ・デモ。●松本べ平連、「平和の船」街頭カンパ。1万円。

◎この月、大阪工大べ平連、竜谷大べ平連、西宮べ平連発足。●この月、過去一年間の米脱走兵は5万3千352人(前年度より2万332人増)。無許可離隊兵は15万5千人。

◎この月、小田実編『市民運動とは何か――べ平連の思想』(徳間書店)刊行。ベトナム反戦市民詩集発行委員会(水戸市)、『ベトナム反戦市民詩集』シリーズ No.1発行。

 

1968年7月

1 核拡散防止条約調印。

2 B-52、北ベトナムのビンリンを連続猛爆撃。●東大全共闘結成。

4 東工大べ平連発足。

6 べ平連第34回定例デモ。清水谷。●「ベトナムに関する世界法律家会議」開催(→10日まで、フランス、グルノープルで)。●ロイター電、南べトナムでの化学毒物兵器の使用が増大と報道。

7 東京・練馬に「ベトナム戦争に反対し、朝霞基地撤去を求める大泉市民の集い」発足。●第8回参議院選挙(自69、社28、公13、民7、共4)。●宮崎べ平連,第4回デモ。31人参加。

8 福岡べ平連、墜落機体問題で九大学長に申入れ。●高槻べ平連、高槻キリスト者平和の会共催「反戦座談会」。摂津富田教会、14名。

14 クリフォード米国防長官、初の南ベトナム訪問。●福岡べ平連主催「高校生のためのベトナム問題討論会」九大教養部。

15 金沢べ平連機関紙『金沢べ平連だより』創刊(7号まで発行)。

16 新日本文学会主催「ヴェトナム反戦と文学・芸術の集会」千代田公会堂。

17 山田弾薬庫でふたたび弾薬列車阻止闘争。機動隊と衝突。22日まで連日つづく。

18 ジョンソン大統領、ホノルルでチュー南ベトナム大統領と会談。共同コミュニケ発表。米は南ベトナム援助を確認(→20日まで)。●北ベトナム、米軍飛行士捕虜3人の釈放を発表。

19 美術展「反戦と解放展」。べ平連後援。松村画廊ほか(8月17日まで)。

20 関西べ平連、新明和工業の米軍機修理に抗議のデモ。以後71年7月11日まで35回、定例デモとしてつづく。●くにたちべ平連、国立駅頭で「平和の船」カンパ。5千715円。

21 小中陽太郎、プノンペンに出発。●大泉市民の集い、朝霞基地の第2回見学行動。

25 日本から脱走兵2名、ストックホルム着。

26 小田実、小中陽太郎、ベトナム民主共和国のハノイを訪問。●「反戦と解放展」委員会主催、集会「芸術から遠く離れて」。618名。●京都金東希を守る会、『権利としての亡命を!』発行。

27 北ベトナム平和委員会、日本政府の入国拒否(原水禁世界大会への)を非難。

30 福岡べ平連ティーチイン、東中州エスキモー。

◎この月末、米軍、北爆米機の損失累計877機、飛行土671人死亡・行方不明702人・捕虜281人と発表。

◎この月、小田実著『人間・ある個人的考察』(筑摩書房)、羽仁五郎著『都市の論理』(勁草書房)刊行。

 

1968年8月

1 ベトナムの米軍、54万人に達する。

3 べ平連第35回定例デモ。清水谷。

4 小田実、ハノイより帰国。

8 長崎べ平連、「原水禁・ベトナム反戦市民集会」。

11 べ平連主催「反戦と変革にかんする国際会議」開催。京都国際会議場(13日まで)。68-8KyotoKaigi.jpg (15182 バイト)

(写真は「反戦と変革にかんする国際会議」主会場。クリックすると大きな写真が見られます。戻るには上部のツールバーの「戻る」を、netscape の場合は、「ジャンプ」の中の「戻る」を押してください。)

13 京都での国際会議、「脱走兵協定」などに調印して終了。夜、「8・13世界反戦市民集会」(実行委主催)円山公園、1,000名。デモの途中、外部より硫酸入り瓶が投げられ、デモ参加者、警官双方に負傷者。警察はべ平連が投げたと発表。べ平連は記者会見で否定、抗議。●岐阜べ平連発足。

14 国際会議参加代表、京都府警と読売新聞社などに抗議。

15 徳島べ平連反戦市民集会、120名。講師・いいだもも。のち第1回市民デモ。60名。●第4回8・15記念国民集会。九段会館。講師・遠藤三郎、竹内好、野坂昭如ほか。

16 べ平連クループ、嘉手納基地前で坐りこみ。27名全員が逮捕され、翌日、コザ警察は全員を送検。

17 ベトナム、ダナン基地の営倉で囚人GIが反乱。●長野べ平連機関紙『歩くそして考える』創刊。

18 解放戦線、タイニンなど18ヵ所を攻撃。●福岡で「反戦と基地撤去のための九州集会」市民会館ホール。講師・D・ストーン、日高六郎、五味正彦ほか。

19 べ平連の沖縄訪問グループ、米民政府より退島命令、強制送還となる。

20 「おとひめ丸」に乗ったべ平連グループ23名中、5名が鹿児島で身分証明書の提示を拒否、上陸を阻まれ、ふたたび沖縄へむかう。●ソ連軍、チェコに侵入(チェコ事件)。

21 べ平連、鹿児島での上陸拒否について法務省に抗議する声明。鹿児島地裁に対し、人身保護法による提訴。●ジョンソン米大統領、ソ連軍のチェコ即時撤退を要求、仏・伊共産党はソ連を非難、ハノイ放送はソ連支持を示唆。

22 ふたたび鹿児島についた「おとひめ丸」から10人が身分証明書を見せずに実力上陸。

23 東京。晴海埠頭で沖縄渡航制限撤廃闘争。17名が証明書を見せずに下船。●米テキサス州、フォートフッドの43人の米兵、シカゴ民主党大会防衛のための出動を拒否。●『人民日報』、「ソ連修正主義者集団」は「社会帝国主義」に成下がったと非難、周恩来首相はチェコ人民の抵抗を支持すると演説。

25 ロンドンでベトナム反戦、ビアフラ支援の大デモ。

26 全米動員委員会、民主党大会へ反戦デモ。大量逮捕。

27 チュー大統領、解放戦線とは話しあいをしないと言明。

29 サイゴン北方ロンビン営倉で黒人を中心とした700人以上のGIの大規模な反乱。

31 大泉市民の集い、朝霞基地前で米兵に英文反戦ビラまき。4名。翌9月1日は24名。

◎この月、高知べ平連、高槻ヤング・べ平連が発足。

 

1968年9月

1 中野べ平連、立川・横田基地見学行動。7人。

2 福岡べ平連、ファントム墜落抗議デモ。

5 米国、べトナムでの米軍死傷者は、戦死者2万7千509人を含む20万515人と発表。

7 べ平連第36回定例デモ。清水谷→日比谷。学生グループ、はじめて独自の隊列を構成。●高槻ヤング・べ平連発足集会。15時、富田教会。●「詩のべ平連」、べトナム反戦詩集第6集『グラビアの顔』発行。

13 福岡べ平連、「福岡空港祭」中止要求申入れ。

14 在スウェーデンの脱走米兵E・アーネット、脱走生活に耐えられず帰国、ニューヨーク空港で逮捕、フォード・ディクス陸軍刑務所に収容される。●松江べ平連第1回行動。50数名が牛歩デモ。●姫路反戦高校生グループ、第1回ベトナム戦争を考える集い。60名。

15 福岡べ平連機関誌『べ平連通信ふくおか』創刊。●「反戦と変革にかんする婦人集会」本郷学士会館。●王子野戦病院をなくす市民の会発足。

16 べ平連、「日本人米兵」清水徹雄の脱走について記者会見。学士会館。べ平連、イントレピッド4人の会、弁護団が共同声明。「清水徹雄君を支持する会」発足。

17 新たにジヨセフ・G・パラら米脱走兵4名、日本からストックホルムに到着(AP電)。

18 福岡空港祭、中止決定。

20 日大、全学ストに突入。

22 三多摩各地のべ平連、立川市で英文反戦ビラまきなど。

24 米ミルウォーキー市で14人の市民が1万人分の徴兵ファイルを焼く。

25 クリフォード米国防長官、南ベトナム在留米軍は54万9千500人と言明。

28 福岡、米軍燃料輸送阻止竹下駅前集会。

29 千葉べ平連、セスナ機をチャーターし、三里塚上空から騒音デモ。

30 日大、大衆団交。

 

1968年10月

1 市民団体の共同による「10月反戦行動月間」はじまる。

5 べ平連第37回定例デモ。清水谷→日大横→水道橋。デモ参加者の一部による日大脇での死亡警官に対する「献花・黙祷」が問題化。

8 反代々木系学生の新宿デモ。144名逮捕。●山田弾薬庫板付闘争第1回公判。福岡で「山崎君追悼反戦反安保大集会」。

9 討論会「脱走兵・ゲリラ・祖国」新宿紀伊国屋ホール。●南大阪べ平連、南大阪府職員べ平連共催「反戦文化フェスチパル」府職員会館。

10 国立反戦市民集会。一橋大新館。講師・小田実。

12「10月反戦行動」一斉街頭行動。

13 べ平連事務所を、10・8新宿デモとの関連で警視庁が初捜索。

14 各新聞、一斉に「べ平連初手入れ、目つぶし卵押収」など虚偽の報道。●米サンフランシスコのプレシディオ陸軍刑務所で仲間の射殺に抗議した27人のGIが坐りこみ、抗命罪で起訴(プレシディオの27人)。

16 大泉市民の集い、基地撤去の街頭署名運動を開始(19日まで)。

20 「10月反戦行動」実行委による10・20市民デモ。明治公園→新宿駅西口、3,000名。9名逮捕。そのあと新宿駅東口でべ平連街頭演説会。石田郁夫、小田実、小中陽太郎、日高六郎ら発言。1万名。●岐阜べ平連、『ベトナムに平和を!吉田欣一詩集』発行。●宮崎べ平連,第11回デモ。6人。

21 国際反戦デー。東京の市民団体は明治公園で社共統一集会に参加、渋谷までデモ。新宿では学生・市民が機動隊と衝突。騒乱罪が適用される。王子では「王子野戦病院をなくす市民の会」のデモ。24名。その他全国各地で集会、デモ。

23 北九州山田弾薬庫にべ平連、反戦青年委などデモ。17名が逮捕される。

26 「平和の船」募金、660万をこす。

27 ロンドンで4万人の反戦デモ。●北九州べ平連の桜木徹郎、23日のデモの件で起訴。

28 ダニエル・デニス米一等兵、座間基地より脱走。

31 ジョンソン米大統領、11月1日以降北ベトナムに対するいっさいの爆撃・艦砲射撃・地上砲撃を停止すると発表。チュー南ベトナム大統領は、これは米国の一方的決定であると言明。

◎この月、弘前べ平連、杉並べ平連、芝浦工大べ平連、片町沿線べ平連、富岡べ平連、日野べ平連などが発足。

 

1968年11月

2 べ平連第38回定例デモ。清水谷→日比谷。●べ平連、米の北爆停止について声明。●防衛庁、次期主力戦闘機にF-4Eファントム採用。

4 10・20市民デモ総括討論集会。全電通会館、200名。報告・石田郁夫、吉川勇一、中島誠、日高六郎ほか。

5 米脱走兵G・L・メイヤーズ、釧路で米軍に指揮された日本警察に逮捕される(べ平連保護下の脱走兵の初の逮捕)。

6 米大統領選挙、ニクソン当選。

7 各新聞「べ平連の脱走ルート、根室と判明」と大きく報道。●関西べ平連パネル討論会「ふたたびベトナムを考える」電子会館、150名。講師・小田実、鶴見俊輔、吉川勇一、終了後、梅田地下街で対話集会。

8 べ平連、脱走兵逮捕問題で記者会見。大阪グランドホテル。逮捕に抗議、今後も脱走兵援助を続けると声明。

10 ジャテック、メイヤーズの逮捕に抗議声明。●関西べ平連、「ベトナムと沖縄のための10時間」。関西各地で集会やデモ。延1,000名。●琉球政府主席選挙で屋良朝苗当選。

11 横浜エスペランチストの会主催「由比忠之進焼身1周年デモ」。清水谷→日比谷、100名。福岡でも同趣旨デモ。

13 べ平連、メイヤーズ逮捕に抗議声明。●京都べ平連、脱走兵援助の連続街頭カンパを開始(30日まで)。

14 福岡べ平連、米領事館へ米軍機墜落抗議の再度のデモ。●札幌べ平連シンポジウム「個人と組織」。

15 「10・21市民を守る市民の会」(救援組織)発足。

19 嘉手納基地で米B-52が大爆発。

23 福岡べ平連、天神シットイン「まんぜんとしゃべる会」。

25 日本べトナム友好協会など招聘のベトナム中央歌舞団の日本公演(日比谷公会堂 以後、1ヵ月間に15都市で公演)。

28 べトナム戦争終結のための西半球会議、カナダのモントリオールで開催。解放戦線代表も出席(→12月1日まで)。

◎この月、大田べ平連、東工大べ平連、秩父べ平連、慶応医学部べ平連、東大べ平連、青山学院べ平連、国立音大べ平連、農工大べ平連、安積べトナム反戦の会発足。

◎この月、小田実・鶴見俊輔編『反戦と変革――68年京都国際会議からの報告』(学芸書房)刊行。

 

1968年12月

1 札幌で北海道各地のべ平連討論集会。14時。市民会館、70名。

2 京都ヤング・べ平連、「高校生生フォークソング集会・デモ」。200人。

3 鶴見俊輔、逮捕されたメイヤーズに面会に横須賀基地を訪問。

4 メイヤーズ、ハワイに移送される。

6 戦犯調査日本委第3次調査団、現地へ(→27日まで)。

7 べ平連第39回定例デモ。清水谷→国会→米大使館→日比谷。メイヤーズ逮捕に抗議。1,500名。

8 「10月反戦行動」と地元実行委(赤羽台団地市民の会、王子野戦病院をなくす市民の会、北区名もなき人たちの集団、西ヶ原ベトナム反戦の会、王子47人)共催の「王子野戦病院撤去・ベトナム反戦デモ」。1,000名。

10 府中で「3億円事件」おこる。

11 メイヤーズ、ハワイの軍事法廷で名目的判決申し渡し。

12 関西べ平連集会。中之島公会堂、800名。講師・小田実、吉川勇一ほか。

14 米大使館、清水徹雄の逮捕を要求せずと発表。●福岡べ平連、北九州べ平連交流会。●くにたちべ平連のN、「べトナムはベトナム人の手に」と印刷した風船1,000個をつくり、パンフとともに国立市内で売る。以後毎土曜日につづける。●沖縄県民共闘会議主催「B-52撤去要求県民総決起大会」、嘉手納基地にデモ。

15 べ平連など清水徹雄間題で記者会見。九段

会館。弁護団は勝利声明を発表。●名古屋べ平連、メイヤーズ逮捕抗議デモ。テレビ塔下、50名。

17 米脱走兵アームステッド、大阪で逮捕される。関西べ平連など抗議の徹夜坐りこみ。

18 アームステッド、座間基地に送られる。

19 アームステッド、ベトナム戦線に送られる。関西べ平連とベトナム反戦大阪行動委など逮捕に抗議して梅田TV塔下で徹夜抗議坐りこみ。

22 横須賀べ平連第1回デモ。臨海公園→中央公園。

23 日米安保協議委員会で米、在日基地148ヵ所の整理案を提示、調布など返還・縮小41ヵ所を公表。

25 米軍と解放戦線がタイニン省で捕虜釈放交渉。●新宿べ平連主催「68年を徹夜で語りあかそう」集会。新宿末広亭。

28 べ平連主催「絶対にジグザグ・デモをせず、交通を妨害せず、商店に迷惑をかけず、2列になり、花束をもって、ベトナム戦争反対・米軍タンク車通過反対を訴えるデモ」。大久保公園→二幸横→新宿駅中央口、150名。

●べ平連忘年パーティ。新宿・レストラン・フジ。

29 中野べ平連のよびかけで東京周辺べ平連の懇談会。埼玉、千葉など8べ平連が参加。●広島の「清水徹雄君を守る会」目的達成のため解散。

30 角南俊輔、福富節男ら、座間基地にアームステッドを訪問、19日にすでにべトナムに送られていたことを知る。

31 関西各地のべ平連、大阪住吉大社に集まってゼッケン・デモ。120名(翌元日まで徹夜)。

◎この月、世田工べ平連、東京水産大べ平連、ときわ台べ平連、東京外語大べ平連、大阪芸大べ平連。大阪ヤング・べ平連、工学院大べ平連、神戸商大べ平連、松山べ平連が発足。

◎この年、米・南ベトナム以外の西側参戦国の戦死者累計968人、損失米機累計は2,493、ヘリコプター2,275、

合計4,768(約48億ドル)で、第2次大戦時損害の約20%、朝鮮戦争時の3,001機を上回る(米軍発表)。

◎この年、米国での兵役拒否をめぐる裁判は2,427件。

◎この年、GNPは1,428億ドルで米に次ぎ、世界第2位となる、国際収支(経常)は10億4千800万ドルの黒字。ベトナム戦争による対米特需は直接6億ドル、間接を合わ

せて約15億ドル(総輸出の約10%に相当)。日本の南べトナム輸出は1億9千900万ドル(輸入は272万ドル)。

◎年間実質成長率12.8%、名目18.4%。1人当り国民総生産52万3千円。