29. 今、フォークゲリラの実際の音を聞くには？（大阪、Ｔ・Ｙ）（99.12.4掲載）

　　はじめまして、大阪の学生で70年のころのベ平連の運動に興味があったので、見させていただきました。
　　面白いホームページで良かったです。
ところで、当時の運動でフォークゲリラというやり方があったそうですが、音源を手に入れることは可能なんでしょうか? 個人的に調べるとURC,SMSといったレーベルから発売されていたようですが、現在手に入れるにはどうすればいいでしょうか?
プ　　ロのフォーク歌手のものは再発もされていますが、フォークゲリラの方たちがどんな歌をうたわれていたのか興味があるので教えて下さい。

大阪、Ｔ・Ｙ

　お答え（吉川勇一）

　お問い合わせについてのお答えです。

　かつて、フォークゲリラ自身が録音したソノシートつきの雑誌や、またレコード入りの書物が発行されたこともありますが、すべてはずいぶん前に絶版になっており、図書館（それもレコードやソノシート付の本ですから、特殊な図書館）でないと見足り、聞いたりすることは難しいと思います。

　ベ平連のホームページをご覧になったようですが、そこの
http://www.jca.apc.org/beheiren/shousetu.html
のなかの　「（７）録音シート、レコード」の項を見てくださいましたか。そこに、それらの一覧が載っています。

　今、直接東京フォークゲリラの音を聞く機会は、同じ欄の「（６）映画・テレビ」の中にある、記録映画・ビデオ 『地下広場』（モノクロ 84分 1969年春〜秋　 製作・監督=大内田圭弥）を見ることでしょう。このビデオも、この秋で完売となっており、貸し出しを頼むほかありません。申し込み先はそこに出ていますから、ご覧下さい。この映画の中には、ずいぶん、いろいろな曲が（一部ですが）出てきます。

　また、同じ場所に紹介されているビデオ『怒りをうたえ』の第2巻にも新宿フォークゲリラの場面が出てきます。（このビデオは現在も入手可能です。）

　また、音源ではありませんが、曲の楽譜と歌詞だけなら、 室謙二編『時代はかわる――フォークとゲリラの思想』社会新報（新報新書）,1969年　および吉岡忍編著『フォーク・ゲリラとは何者か』自由国民社、1970年などを、図書館を通じて探せば、そこに載っています。

　とりあえずのお答えですが、このコーナーを読まれた方で、以上に書いたほかに、ＣＤなり、ビデオ記録なりをご存知の方がおられたら、お知らせくだされば幸いです。