40 「戦争に反対するばばあ達」 (現地時間 2006年02月14日 20:06発 日本時間 16日 03:54:15受信)
ひさしぶりにデモに行ってきました。Grandmothers Against The
War “Take Us Instead!"
なるグループが組織したものです。もっともこれはグループなのかどうか、デモと集会に参加してみると、組織されていないことおびただしい。大変よろしいのです。「戦争に反対するばばあ達、若人の代わりに我らばばあを戦争につれていけ」と名前とスローガンは激しいのです。
昨日になって、明日バレンタイン・デイの正午に、オークランド市の陸海軍の志願兵事務所前に集まれ、というメールが Nancy
のところに転送されてきて、Grandmother だけではなくて、その Friends
も来なさいということなので、私もいっしょに行くことにしました。夜になって孫の写真を使ってプラカードを作ったのです。Peace for All
Grandchildren
というもの。ぼくはメールを読んでいなかったので事情が分からないままでかけてみると、ようするに志願兵事務所前でピケをはって、歩道での小集会で歌をうたう、簡単なスローガンを唱和するというもの。その間、約1時間。
平日の正午に人が集まるのかなあ、と思ったら、なんと250人も集まった。数えたのだから正確です。男は10パーセント以下。黒人は1、2人。アジア人は私を含めて数人。友人の集会オルガナイザーに聞いたら、今日バレンタイン・デイに全国12の都市でこのような行動が行なわれているのだ、とのことでした。参加した人の平均年齢は我らより上で、65歳ぐらいか。こんなに平均年齢の高い政治デモ、集会にでたことがない。あいにくカメラをクルマの中に忘れた。だからこの楽しく組織されていないデモ集会の写真はなし。もっともデモに行く前に、家の前で
Nancy とプラカードの写真をとったから、それを添付します。こんな感じ。(右の写真)
もうひとつ愉快だったことは、全部で5、6人のポリスが来て、そのうち3人は背中に
Negotiator(ネゴシエータ)と書いてあるユニフォームを着ている。ちゃんとピストルをぶらさげているけど、デモの中でニコニコしている。ネゴシエータ巡りさん、あなのた役割は何なの、と息子の年代のポリスに聞くと、デモが潤滑に行くように手助けをる役割です、と言う。そういう役職があるとは知らなかった。その他のポリスは、デモが歩道からはみ出して車道を半分ブロックしてしまっ
たりすると(これは違反、歩道で立ち止まるのも違反ですが)、そいう
いうときには、クルマが迂回するように指示した、参加者がもっと車道にはみ出そうとすると、それを阻止したりしていたけど、このネゴシエータお巡りさんは、デモの中で参加者とかオルガナイザーと雑談している。オークランド市で新しく始めたことらしい。
オークランド志願兵事務所は、かつては徴兵事務所だったそうです。ベトナム戦争のころ Nancy
の最初の夫であるフランクが、この徴兵事務所へのデモを組織して、逮捕されて裁判になった。いまから38年前のことで、そのとき Nancy
は妊娠していて、そのときの子供が今日のプラカードの写真の父親です。