室謙二さんのアメリカ通信 9
9. 今日は簡単に (Date: Sat, 12 Oct 2002 11:26:48 -0700) 日本時間13日11:56受信
ひとつ。
NYタイムスの一面の一番左上。
ペンタゴンが、50万人の将兵、シビリアンに天然痘の予防接種をはじめるプランを持っているとのこと。11月中旬からはじめる予定だそうです。ということは、攻撃は、言われているように、やはり12月以降ということ。
当然、化学兵器へのなんらかの対応はしているでしょう。生物兵器と化学兵器が出てきた場合は、それへの対応として、戦術核の可能性がある。ぼくらは愚か者のあつまりである政府を相手にしている。
二つ目の記事。
NYタイムス紙版のA12ページの大きな記事です。
Stirrings of Opposition Seeds of Protest Growing on College Campuses
(そよぐ反対の動き 大学キャンパス内に抗議の拡大の種が)
といういことで、全国の大学で学生の戦争反対の行動が少しずつ拡がっている様子が書かれている。この一ヶ月、アメリカの中での、戦争反対の意識と行動が変化してきている、というぼくの感じは、当たっていると思う。
興味のある方は、お読みください。
それと、もうひとつ、先週のユニオン・スクウェアで私が撮した写真を一枚。この間は送らなかったもの。ブッシュを落とせ、爆弾は落とすな。というスローガンは気に入った。bushという単語には、茂みとか未開発地という意味もあるでしょ。
追伸。いまバリ島のデンパサールでのテロの記事を読みました。NYタイムスOnlineによれば、爆弾は2つ別の場所に仕掛けれて、少なくとも5人の死者が確認されている。(この記事は、東海岸時間午後2時。西海岸時間午前11時。ということはいまから20分前の配信。日本時間だと日曜日の午前3時の配信ですね。記事のソースはAP。)
数日前に、アメリカ政府はオーストラリア政府と複数の他の国へ、テロの可能性があるとの警告をだしていた。戦争が始まれば、テロはもっと拡がるでしょう。ぼくたちは、愚者の船に乗っている。
(以下に英文のNYタイムスOnline の記事が引用されていたが、版権の関係でここでは省略。)