63 告げ口(?!笑)です ( m ) (2003.05.12掲載)
とんでもない「歴史の偽造」―― 『SENKI』
1109号(2003年5月5日)
このタイソウな表題からすると、この間の「イラク反戦運動」の総括的文書らしいのですが。
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新たな社会運動の時代
個人に解体する専制政治は無しだ
明日のために イラク反戦運動 荒 岱介
http://www.bund.org/opinion/1109-1.htm
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「噂の眞相」編集長・岡留安則氏の『 べ平連=共労党マヌーバー戦略 』をほとんど無批判に引用して『 セクトが指導する運動はいやです
』の根拠の一つにしているようです。
彼らは、「共産主義をやめた」そうで、自らを語らず他人を批判する良くあるパターンですが、歴史の偽造・デマはいけません。
(m. 送信日時: 2003年
5月6日21:29:51)
(管理者から) お知らせありがとうございます。
早速、上記の「戦旗派」のホームページで、荒論文を読んでみました。World Peace Now
のイラク反戦運動への批判の文脈の中で、共労党とベ平連の話が出てくるのですが、そこの部分は論理的にはっきりしない、歯切れの悪い文章で、ベ平連をどうだと言いたのかもよくわかりません。岡留安則さんの言葉を引用していますが、それが何のために引用されているのかもはっきりしません。
「共同行動の3つの原則」として、「@政治課題の一致。例えば「イラク戦争反対」とか「原発止めろ」とか、課題が一致しなければ共同行動は成立しない。A行動の統一。課題の実現にむけて一緒に集会を開き、デモ行進し、抗議行動を行う。B大衆集会などでの批判の自由の3点である。」ということものべられていますが、この「原則」なるものが、どこで、どう決まったものかもわかりません。68年以降、たびたびの共同行動のなかでつくりあげられていった原則は、そんなことではありませんでした。これは福富節男『デモと自由と好奇心と』の中で詳しく紹介されています。
岡留さんの『 べ平連=共労党マヌーバー戦略
』なるものも、これまで知りませんでした。それは、鹿砦社から出ている『〔闘×論〕スキャンダリズムの眞相』(2001年9月刊)という、岡留安則さんと鹿砦社代表の松岡利康さんの対談集の中に出ているものでした。それも見てみましたが、ベ平連と共労党との関係などを述べている部分は、論拠も示されず岡留さんの思い込みを一方的にしゃべっているだけで、客観性に欠ける質の低い文章でした。この本の巻末についている「用語解説」(文責=高橋順一)にも「ベ平連」の項がありますが、そこに「……ただ現在振り返ってみると実質的な運動指導者だったいいだももや武藤一羊などの顔ぶれからベ平連が構造改革派の大衆運動という側面を強く持っていたことがうかがえる」という記述があり、ベ平連を事実に即してまっとうに検討したこともない筆者によるものであるこがわかります。
(吉川記)