625.埼玉大学共生社会教育研究センターの「ベ平連資料」は立教大学に移管が完了。(2012/08/04掲載)
これまで埼玉大学共生社会教育研究センターが保管・公開されていた膨大な「ベ平連」資料類は、このほど、立教大学に移管が完了され、同大学の共生社会研究センターで公開されることになりました。以下に同センターのニューズレター『PRISM』No.3(2012年8月1日号、右の写真)の記事と、「ベ平連資料」についての解説文などを転載します。
埼玉大学共生社会教育研究センターからの資料移管を完了しました
立教大学共生社会研究センター開設からほぼ2年が経過した2012年3月17日。この日、長い間埼玉大学共生社会教育研究センターで大切に保存され、多くの人に利用されてきた市民・住民運動の一次資料が箱詰めされ、運び出されました。4トントラック7台分、段ボールにして約1,600箱分の資料は、翌18日に立教大学へ搬入されました。これで2009年3月に埼玉大学と立教大学との間で交わされた覚書に基づく資料の移管がすべて終了したことになります。
資料には、それをつくった人だけでなく、整理に関わった人たち、利用した人たちすべての思い出が刻まれていきます。たくさんの時間を資料と過ごしてきた埼玉大学共生社会教育研究センターのみなさんから私たちへ、そして次の世代、そしてまた次の世代へ弓lき継いでいく息の長いリレー。渡されたバトンを手に、センターもスタートを切りました。
2012年7月現在、「宇井純公害問題資料コレクション」、「べ平連資料」、「練馬母親連絡会資料」、「横浜新貨物線反対運動資料」の4つの資料群を公開しています。これらの資料群の詳細については下記をご覧ください。また、この5月からセンターに仲間入りした4名のリサーチ・アシスタント(いずれも立教大学大学院生、次ぺ一ジをご覧ください)の皆さんが、資料を分析しつつ、より使いやすい検索手段をつくる作業に取り組んでいます。作業の成果は共生社会研究センターDspace 〈http://dspace.rcccs.rikkyo.ac.jp/〉で順次公開していく予定です。
上記の4資料群以外、例えば「鶴見良行文庫」、「消費者関係資料」、「伊達火力発電所反対運動資料」などの資料群については、箱のまま仮のスペースに保管しており、現時点でのご利用はできません。今後、配架スペースが準備でき次第開封し、未整理分については目録を作成するなど、公開のための準備を進めていくことになりますのでご了承ください。
■ベ平連資料
「ベトナムに平和を!市民連合」元事務局長の吉川勇一さんから1999年に寄贈を受けた資料です。新聞・雑誌記事のスクラップ約110冊、べ平連が発行したさまざまな文書のスクラップブック23冊、受信文書、会議資料、集会・デモ届出・申請書、集会資料、裁判資料、書簡(一部非公開)、各地のべ平連から送られてきた機関誌やチラシ、吉川さんの分類による各種の件名ファイルなど、資料の形態も内容もじつに多彩です。現時点では、紙媒体の資料でプライバシー等の問題がないものは原則として公開しており、目録は(簡易なものですが)館内でご確認いただけます。このほかに音声賃料、写真、ポスターなど、追加寄贈を受けた賃料がありますが、こちらは2013年度以降、整理に着手する予定です。
センター利用案内
利用資格
とくにありません。立教大学共生研究センター所蔵資料の利用を希望される方は、どなたでもご利用いただけます。
開館時間
★ご利用には事前予約が必要です。
月〜金曜日(祝日をのぞく)10:00-12:00,13:00-16:00
ただし、立教大学の一斉休業日のほか、資料整理などのためのため臨時に閉館する場合もあります。その場合はあらかじめセンターホームページなどでおしらせします。
閲覧
初回に簡単な利用者登録をお願いいたします。
資料は原則として閉架式です。ホームページ上で公開しているデータベース検索により、あるいはスタッフと相談のうえ閲覧を希望する資料を特定し、閲覧申請書に記載して提出してください。
閲覧に際しては、スタッフの指示に従ってください。
資料の貸し出しは原則として行ないません。
閲覧制限等
資料は原則公開ですが、プライバシー侵害の有無や資料保存の観点などから閲覧を制限する場合があります。詳しは下記までお問い合わせください。
立教大学共生社会研究センター
住所:〒17ト8501東京都豊島区西池袋3−34−1 TEL:03q3985−4457 FAX:03−39854458
E-mail: kyousei@rikkyo.ac.jp. URL: http://www.rikkyo.ac.jp/research/Iaboratory/RCCCS/
(以上)