54. 春一番、新ガイドライン関連法案を吹き飛ばせ! デモの先頭に久野さんの遺影(99/02/14)
写真は日比谷公会堂での集会。韓国からの僧侶による詩の朗読の形をとった連帯のメッセージ。クリックすると大きい写真を見ることができます。戻るには、上の「戻る」ボタンを押してください。
デモは午後4時前、約1800名の参加者で日比谷を出発、数寄屋橋を経て東京駅八重洲口前で解散したが、このデモの先頭には、その数日前に逝去した久野収さんの遺影がかかげられた。久野さんは、一九六〇年の安保闘争以来、節目節目の重要なデモには一貫して参加して歩きつづけた。この点でも、いわゆる一般のハト派知識人とは違っていた。お元気なら、当然歩かれたであろうデモの位置に、久野さんの写真は「市民の意見30の会・東京」のメンバーによって高く掲げられた。数寄屋橋交叉点では、ごくごく短い間だったが、久野さんの写真は道路の中央で座り込みまでした。
写真はデモの先頭の久野収さんの遺影l。クリックすると大きい写真を見ることができます。戻るには、上の「戻る」ボタンを、netscape
の場合は「ジャンプ」の中の「戻る」を押してください。
デモ参加者の中には、久野さんの写真に挨拶する人も多く、また、ちょっと私にも持たせてくださいという人も何人も出てきた。
久野さん、いつまでも、私たちとともに!
〈集会宣言〉
政府は一方で、「北朝鮮ミサイル有事」ムードを演出しつつ、戦争立法づくりに、いよいよ具体的に取りくみだしている。自民党と自由党の連立政権・小渕内閣はアメリカに、新ガイドライン関連法案の早期成立を約束し、憲法改悪(明文改憲)へ向けた「憲法調査委員会」づくりも合意しているのだ。
具体的な国会審議を目前にした、国会でのやりとり(政党間交渉)は、もっぱら国会承認の有無などに討論を集中し、戦争国家づくりのためのガイドラインとその関連法案それ自体の内容を具体的に問おうとしていない。そして、与党と公明・民主党などの野党の合意はすでにできつつあり、一気に法案は成立させられようとしているのだ。これが平和憲法体制の最終的な解体をもたらすことは明らかである。だとすれば、明文改憲への動きへとそれが連動していくのは、あたりまえである。
しかし、戦争協力に民衆を動員する体制への「国民的合意」づくりに抵抗するために、各地で地方自治体に働きかけるなどの様々な運動をつくり、多様な反撃をつみあげてきた私たちは、政府に向かって、戦争立法・戦争協力NO!の声をたたきつけるために、ここに集まつた。
残念ながら、この法案をストップさせるためには、私たちの力は、まだまだ不足している。本日の行動をふまえ、戦争国家(協力)づくりに抗する運動をさらに拡大し、ガイドライン関連法案を本当に吹き飛ばず闘いをつくりだしていこうではないか!
1999年2月14日
「春一番、新ガイドライン関連法案を吹きとばせ! 2・14戦争協力を許さないつどい」参加者一同