545. ソンミ事件の責任者カリー元中尉が集会で謝罪を表明したとの報道(2009/08/24掲載) 

 8月24日の「ワシントン=FTP時事」の報道、それを載せた『赤旗』、そして『読売新聞』のニューヨーク=吉形祐司記者の報道、同バンコク=田原徳容記者の報道で、1968年3月18日、ベトナムのソンミ村で行なった米軍による大規模な村民の虐殺事件の、当時の現場責任者であったウィリアム・カリー元中尉(66歳)が、8月19日に、虐殺行為に謝罪を表明した伝えられています。
 『読売新聞』は、ソンミの記念公園博物館の館長パン・タン・コンさん(51歳)の、「謝罪はないと思っていた。あまりにも遅く驚いたが、犠牲者を代表して受け入れたい」と語ったとの記事も載せている。『読売新聞』の記事については、http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090823-OYT1T00880.htm および、http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090822-OYT1T00774.htm でご覧ください。
 このほか、共同通信も配信し、『琉球新報』、『信濃毎日』、『大分合同』など、各地方紙もそれを載せています。不思議に『朝日』はまったく報道していません。

 『赤旗』に載った「ワシントン=FTP時事」は、つぎのようりです。

米指揮官「深い後悔」

ベトナム「ソンミ村虐殺」で謝罪

【ワシントン=AFP時事】ベトナム戦争中の1968年、米軍部隊が旧南ベトナム・ソンミ村で500人ともいわれる無抵抗の村民を殺害した「ソンミ村虐殺事件」で、当時現場の指揮官だったカリー元中尉が22日までに、米ジョージア州コロンバスの社会奉仕団体の会合で謝罪しました。
 カリー氏は「ソンミ村で起きたことに深い後悔の念を感じない日は一日とてなかった」と振り返った上で、「殺されたベトナム人やその家族、事件にかかわった米兵らに大変申し訳なく思う」と謝罪の言葉を口にしました。
 虐殺事件は
68316日に発生。カリー中尉らは村民を集めて機関銃を乱射、ベトナム側発表で504人を殺害しました。犠牲者の大半が老人や女性、子どもでした。
 事件は隠ペいされましたが、翌
69年に米国のセイモア・ハーシュ記者が独自取材に基づき、雑誌『ニューヨーカー』で暴露。ベトナム反戦運動の高揚につながりました。同中尉は軍法会議に掛けられ、71年に終身刑を言い渡されましたが、3年後に仮釈放されました。

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