目 次
まえがき
一、世の中と生き方
1. 「一人ひとりの生」の重さ――人の死の迎え方について思う
2. 民衆を信ぜず、民衆を信じる――見通しを考える場合の視点、H・ジンの自伝など
3. 「本質還元主義」と「本質回避主義」
4. 最大の嘘つき、最高の恥知らずは雪印乳業か、三菱自動車か、はたまた誰なのか
――何度でもいわねばならぬ、安保条約の廃棄を――
5. 「有事法体制」下の九条的生き方
6. デモとパレードとピースウォーク――イラク反戦運動と今後の問題点――
7. 死者は分裂している
8. 「東洋文庫」とアンビバレンス
9. 玉音放送を「対ソ宣戦詔勅」と億じた軍国少年はいま
10. 半世紀近く前の夢を今振り返って
11. 三菱自動車の欠陥隠しについて
12. 選挙についての二つの論
@選挙の結果について、とりあえず
A年頭にあたって考えていること
二、あらためてベトナム戦争のこと
1. ベトナムの勝利――人民の手による国際主義
2. 体験の継承のために
――ベトナム「戦争証跡博物館」に日本の反戦市民運動の資料を届ける
3. ベトナムで聞かされた三〇年前のデモの効果
4. 再びベトナムを訪ねて――率直で個性的な人びと
5. ベトナムから何一つ学ばず
6. ベ平連――国境を超える運動――「市民運動の宿題」以後
7. 『兄弟よ 俺はもう帰らない』の「補遺へのもう一度の追加」
8. 自由の危機――権力・ジャーナリズム・市民――
三、 からだのこと
1. 「先進民族」の後進性?
2. 四回切腹、三カ月刻みで生きる
四、 連れ合いの死
1. 連れ合いの葬儀
2. 連れ合いに聞かせたかった講演のテープとフランク永井の歌
五、 先立った人びと
l. 小田さんに言った最後の意見と、言えなかった意見
2. 難死の原点を真剣に生きる 常に連動の現場で――識者評論「小田実の遺志」
3. 鶴見和子さんとテリー・ホイットモア
4. 新たな運動の時代への期待をこめて――小林トミさんの逝去を悼む
5. 夢を現実に変える努力――今、高木さんと前田さんが生きていたら…
6. 政治参加とアジア研究と――『鶴見良行著作集』第二巻『べ平連』への解説文
7. 今野求さんを送る言葉
8. 藤本義一さんへの弔辞
あとがきに代えて――母のこと
吉川勇一略歴 |