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鶴見俊輔さんの新著『たまたま、この世界に生れて――半世紀後の「アメリカ哲学」講義』6月中旬に刊行。現在、割引の特典予約受付中。 (2007/06/06掲載 )
京都の出版社、SUREから出版された鶴見俊輔・吉岡忍『脱走の話』はたいへん好評ですが、それに続いて、6月中旬に鶴見俊輔さんの最新著『たまたま、この世界に生れて――半世紀後の「アメリカ哲学」講義』が刊行されます。四六版288ページ、定価2,300円+税(115円)+送料(210円)ですが、6月15日までに予約注文すると、合計2,625円が、税・送料サービスの2,300円で入手できる特典予約が適用されます。この出版社の刊行物は、一般書店には並ばず、直接注文でしか入手できません。ご希望の方は、6月15日までに下記の方法で申し込まれるようお勧めします。
予約申し込み方法:郵便振替で、住所、氏名、電話、書名の『たまたま、この世界に生れて』、希望冊数を記入の上、振替口座 00910-1-93863 編集グループSURE あてに、1冊につき2,300円を払い込んでください。(刊行後は、税・送料込みで2,625円となります。)
同書の内容について、出版社の「ごあいさつ」と目次をご紹介します。
上梓のごあいさつ
京都在住、今年85歳の鶴見俊輔さんの哲学は、子どものときに抱いた問いを手放さず、それに答えつづけようとする姿勢に特色があります。
また、10代後半のころ、日米開戦直前の米国で学んだプラグマティズムが、鶴見さん自身の問いかた、答えかたの方法に、強い影響をもたらしたことも確かなようです。
たまたま、この世界に生まれて、なぜ、ここにこうして自分はいるのか――。誰もが最初に抱くこの疑問は、きっと生涯を通して消え去ることはないでしょう。けれど、その問いを日々の暮らしのなかで吟味しながら、世界と自分の対しかたを考え、試し、また出直したり、気づいたり、知恵を寄せあってみたりすることには、ほかにない楽しみも宿っているように思えます。
最初の著作『アメリカ哲学』から半世紀以上にわたる鶴見さんの思索と行動の軌跡を、このたび、まとまったかたちで、わかりやすく、ご講義いただきました。
こうした機会は、これまでも、これからも、まことに得がたいことと存じます。
ぜひ、ゆかりの皆さまにお読みいただき、一人ひとりの読者にとってのさらなる試みの芽につなげたく、ご案内申し上げます。
2007年皐月
編集グループSURE(代表・北沢街子 |
第一講 哲学はどこから生まれるか
母親の前で、私は悪人だった。けれど、悪人には悪人の自由がある。
第二講 南北戦争後の世界に「形而上学クラブ」は始まった
一九世紀の米国で、戦争の傷あとからプラグマティズムは生まれた。誰もが使える思考の 「ものさし」を共有することで、自分の考えもはっきりさせて、互いにそれを較べてみることができるだろう。
第三講 行動計画からの多元主義へ
ただ一人、立つこと。それが多元主義の始まりだ。
第四講 自分をつらぬき、汲みだす場所
赤ちゃんのなかにも、工夫して生きる知恵があり、科学がある。それぞれの土地の伝統のなかから、暮らしに育まれた「プラグマティズム」の知恵を汲みだすことができるはずだ。
巻末 著者による注記/人名索引 |
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