43. デイヴ・デリンジャー氏、「白船」計画で来日 (98/10/13)

   昨年暮来日したアメリカの非暴力反戦活動家、デイヴィッド・デリンジャーさん(83歳)が、短期間だが、来日している。これは、沖縄の音楽家、喜納昌吉さんらが計画している「白船」計画が主宰するシンポジウム(10月12日午後、東京)と記者会見に出席するため。

  デリンジャーさんは、10月中旬に出航する「ムーパラダイス」号(約500トン、30名ほど乗船)をアメリカで迎え、先住民の独立国「イロコイ連邦」(注)の訪問に同行するという。シンポジウムには、デリンジャー氏のほか、喜納昌吉、國弘正雄、デニス・バンクス(AIM)さんらがパネリストとして参加した。アメリカでは、10月19日に、国防総省(ペンタゴン)を包囲する反戦の全米統一行動が予定され(別掲ニュース 44.参照)、デリンジャーさんはそこでの発言者になっているため、短期間の滞日で、14日に帰国する予定。

  なお、「白船」計画の船以外にこれに飛行機を利用して参加するツアーも企画されており(出発 12月8日、帰国 13日、費用 ¥198,000)、参加者を募集中。詳しくは、「白船委員会」(東京事務所 tel: 03-3264-0133, 沖縄事務所 tel: 098-868-6809)、あるいは「京王観光渋谷支店」(tel: 03-3462-0351)  まで連絡を。

(注) 約1,000年前「ピース・メーカー」という一人のインディアンが戦争ばかりを繰り返す五部族に平和の心と、力ではなく理知と話合いで物事を解決する道(民主主義)を解いた。そして五部族が結束すると、大きな木を根こそぎ掘り起こし、すべての武器を集めてそこに埋め、再びその木を埋め戻した。
  憎しみと恨みは、地下水に乗ってだれも知らない場所へと運ばれる。東西南北にのびる平和の白い根は平和を求める人々が我らのもとにやってくることを意味する。
  後に一部族が加わりシックス・ネーションズと呼ばれるようになった。 (星川淳著『環大平洋インターネット紀行』 NTT出版 )

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