433.「鶴見和子さんを偲ぶ会」のご案内(06/10/11掲載)

 本欄の No.427 でふれました「鶴見和子さんを偲ぶ会」の詳細が決まり、20人の呼びかけ人の方がたの連名によるご案内状が出されました。以下にそれをご紹介します。鶴見さんを知り、あるいは慕う方がたのご参加をお誘いいたします。なお、参加をご希望の方は、下記の事務局宛に連絡されて、案内状、返信用はがきなどをご請求ください。
 実行委員会事務局 〒162-0041 東京都新宿区早稲田鶴巻町523 藤原書店内 (担当・刈
屋琢)電話:03-5272-0301

      
         「鶴見和子さんを偲ぶ会」 のご案内

 二〇〇六年七月三十一日午後十二時二十三分、鶴見和子さんは宇治の介護付有料老人ホーム「京都ゆうゆうの里」の病院で逝去されました。享年八十八。
 後藤新平の孫、鶴見祐輔の長女として生まれた鶴見さんは、第二次世界戦争による米国での学問の中断、齢四十を過ぎてから再び米国での学問への挑戦、首席でPh.D.取得、帰国してからも、「近代化批判」を通して独自の内発的発展論を創ってこられました。一九九五年十二月二十四日、脳出血による左片麻痺になられましたが、以後の十年余の間に「コレクション・鶴見和子曼荼羅」(全九巻)『歌集回生』『歌集花道』をはじめ計三十点を出版されました。これは驚異的なことだと思います。常に人間の秘める可能性を信じ、前向きに生きられるその姿は、まわりの人びとに、生きる勇気とカを常に提供される存在であったと思います。
 また、「学問」と「芸術」が切り離されてしまっている現在において、きものやおどり、短歌という「道楽」を極め、そこから豊かな思想を汲み上げた鶴見さんのお仕事は、「学芸」の一体性を自らの生き姿によって表現するものでもありました。
 ご葬儀は「ゆうゆうの里」の仕来りに則って、住人有志と家族のみの質素な形で行われましたが、生前の鶴見さんから多くのカをいただいた私たちで、ぜひ鶴見さ
んを偲び、その思想を未来へと発展的に継承していく場をもてればと思い、下記のとおり「偲ぶ会」を企画いたしました。鶴見さんのお人柄そのままに、明るい会にできればと念じております。
 多くの皆様のご参加を心からお待ちしております。
二〇〇六年 十月吉日

                                           呼びかけ人一同
                石牟礼道子(作家・詩人)       上田敏(医学者)
                大石芳野(フォト・ジャーナリスト)    加藤周一(評論家)
                緒方貞子(JICA理事長)        金子兜太(俳人)
                岡部伊都子(随筆家)         佐佐木幸綱(歌人)
                黒田杏子(俳人)            多田富雄(免疫学者)
                志村ふくみ (染織家)         ロナルド・ドーア(社会学者)
                高野悦子(岩波ホール総支配人)   ヨゼフ・ピタウ(上智大学元学長)
                中村桂子(JT生命誌研究館館長)  武者小路公秀(国際政治学者)
                西川千麗(日本舞踊家)        柳瀬睦男(理論物理学者)
                西川祐子(京都文教大学教授)    藤原良雄(藤原書店社長)
                                                  (五十音順)


                 
 ー、日時
  二〇〇六年十一月二十日(月)
       第一部 鶴見和子さんを語る会 午後二時開場 三時開会(〜五時)
     第二部 懇 親 会       午後五時開場 五時半開会
 
一、場所  東京会舘 ローズルーム
                                  東京都千代田区丸の内三−ニー一 TEL 03-3215-2111 
  一、会費 一万円
                        *当日は平服でお越し下さい。
                        *受付に本状封筒をご提示下さい。
                        *お帰りのさいに記念品として、鶴見さんの自撰朗詠による 
DVD『鶴見和子短歌百選』[藤
             原書店、四八00円]をお渡しいたします。
     ◎準備の都合上、お返事を同封の葉書にて十月三十一日(火)までにお願い申し上げます。

 

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