432.埼玉大学共生社会研究センターの「鶴見良行文庫」のご紹介。(06/10/07掲載)

 埼玉大学の共生社会研究センターの機関誌『プリズム』第4号(2006年9月1日号)は、同センターに昨年開設された「鶴見良行文庫」の特集を掲載している。ここでは、それにもとづいて、「鶴見良行文庫」のご紹介をします。 【写真も『プリズム』より転載

「鶴見良行文庫」開設から1年

●2005年6月1日、埼玉大学共生社会研究センター内に「鶴見良行文庫」がオープンしました。
 鶴見良行さんは市民の立場にこだわりながら独自のアジア学を切り開いたことで知られ、東南アジアの海辺を訪ね、太平洋の孤島に出かけて思索を深めていった在野の研究者です。厩大な資料を読み漁り、フィールドを繰り返し訪ねて著したたくさんの作品で、東南アジアや太平洋の民衆世界を描いてきた鶴見良行さん。「文庫」には、その鶴見ワールドの原点となった蔵書、写真、カード(左がその見本)、フィールドノート、著書が所蔵されています。……【右の写真が約2万枚のカードを収めたカードボックス 】

●「鶴見良行文庫」には、こんな資料が所蔵されています。
(1)蔵書:約7,000冊(戦前期の「南洋」関連書約800冊のほか、「東南アジア」「日本・東南アジア関係史」「近代民衆史」「地方史」など)
(2)写真=約45,000点(1970年以後94年までの東南アジア各地の景観、漁業、農業、暮らしなど)
(3)カード:15,647項目=約2万枚(文献の引用、着想、仮説などの書き込み)
(4)フィールドノート=約20冊
(5)著書:単著32冊
 このうち、(1)図書、(2)写真、(3)カード、そして『鶴見良行著作集』全12巻(みすず書房)の索引が下記webサイトで検索できます。写真とカードのデータは順次追加していきます。
                            
検索は、共生社会研究センターのWebサイト(下記)のトップページから、「鶴見良行文庫へようこそ」を開いてください。
 http://www.kyousei.iron.saitgama-u.ac.jp/

 なお、『プリズム』第4号には、昨年5月28日に開催された同文庫開設記念シンポジウムの報告(鶴見俊輔さんと池澤夏樹さんの講演の要旨)と、山田伸一さん(北海道開拓記念館学芸員)による「鶴見良行文庫」訪問記が掲載されている。本誌ご希望の方は、以下にご連絡下さい。

338-8570 さいたま市桜区下大久保255 埼玉大学共生社会研究センター 電話:048-858-3090 FAX:048-858-3115 URLは上記と同じ。

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