299. 『美術手帖』6月号の「緊急特集 21世紀の戦争と美術――イラク戦争以後の戦争後のアートを考える」に、「殺すな」関連の論考、文章など多数掲載(03/05/18掲載)
雑誌『美術手帖』6月号(左はその表紙)は、緊急特集として「21世紀の戦争と美術――イラク戦争以後のアートを考える」を掲載しているが、この中には、「殺すな」の文字をめぐって、岡本太郎、鶴見俊輔、小田実さんらの思想の切り結びを考察した小田マサノリさんの「殺すな一九六七の記(とその追記)」や、イラク反戦運動の中で登場した美術家の行動グループ「殺すな」についての椹木野衣さんの文、そして、そのグループが作ったさまざまな「殺すな」のデザインの写真多数(右はその中の「殺すなデモ・グラフィックス」のぺーじ)
などが掲載されている。
それ以外にも、この特集は、現在の反戦美術についての考察の文章が、美麗な写真多数とともに数多く掲載されており、ぜひ店頭で手にとって下さるよう希望する。定価は1,600円だが、内容からすれば決して高いとはいえない優れた特集である。