28. ホイットモア自伝、アメリカで再版さる テリー・ホイットモアの著書、『兄弟よ 俺はもう帰らない』の原書、"Memphis Nam Sweden" は長いこと絶版になっており、入手が不可能だったが、一昨年、1997年に初版の出版社 Doubleday とは別の、University Press of Mississippi から再版された。ハードカバー版とペーパーバック版があり、前者は45ドル、後者は17ドルである。内容は1971年の初版そのままの復刻のようで、ページの数字だけはずれているが、版組などはまったく同じである。ただし、初版にはなかったジェフ・ローブによる「あとがき」が付されている。この間の事情は、その「あとがき」自体に詳しいから、ここでは述べない。
また、本のサブタイトルが変更になっている。初版のタイトルと、著者、編者名などは正確には以下のようであった。
MEMPHIS NAM SWEDEN
The
Autobiography of a Black American Exile
By TERRY WHITMORE
As told to Richard Weber
今回の再版では、こうなっている。
Memphis Nam Sweden
The Story of a Black Deserter
By Terry Whitmore
As told to Richard
Weber
With an Afterword by Jeff Loeb
(右はペーバーバック版の表紙)
それ以前に出版された日本語版には、当然ながらこの「あとがき」はない。また、日本語版では、原書の初版にあったリチャード・ウェーバーの「前書き」が省略されていた。ウェーバーがどういう人物かは、今度の「あとがき」の中で少し紹介されている。原書再版の「あとがき」と初版「前書き」の全訳を紹介する。以下をクリックしてください。
ジェフ・ローブによる原書再版の「あとがき」 ヘ跳ぶ。 リチャード・ウェーバーの「前書き」 ヘ跳ぶ。