武藤一羊さんが、
このほど、前著『〈戦後日本国家〉という問題』（れんが書房新社 1999年刊）についで、社会評論社から新著『帝国の支配／民衆の連合』を上梓された。「あとがき」には、「この本には前著以来書いた文章のうち、主としてアメリカ帝国・グローバル化とそれへの対抗勢力にふれた文章を収めました。前著が日本国家に焦点を置いたのと村照的です。日本国家はこの国に住む私たちにとっては正面の問題ですが、二
一世紀初頭に展開した状況の中では、帝国による全体の規定力が圧倒的に大きいからです。この帝国支配に、だれと共に、どのように向き合うかを抜きにして、歴史的に方向を喪失した日本社会を変革することはむりでしょう。次著ではこの間題に正面から取り組みたいものです」とあります。なお、本書には、『鶴見良行著作集２ ベ平連』（みすず書房）の月報に載った「鶴見良行とベ平連」も収められている。
定価 2,400円 ＋税。
