273. 6月から埼玉大学共生社会研究センターに「鶴見良行文庫」開設(2003/01/03掲載)

 埼玉大学の「共生社会研究センター」には、すでに旧ベ平連運動などの原資料が多数、整理・保管・公開されていますが、2003年6月からは、「鶴見良行文庫」が開設され、ベ平連の中心活動家で、特異なアジア研究家であった故鶴見良行さんが収集、蓄積されていた貴重な蔵書、写真、カードなどが移管され、整理、公開される予定です。
 なお、同センターのセンター長は、開設以来、上井喜彦教授だったが、このほど、同教授が経済学部長に選任されたのに伴い、西山賢一教授がセンター長に就任しました。 また、同センターでは、機関誌『プリズム」を季刊で発行することになり、第1号が昨年12月1日に発行された。同号は、元住民図書館長の丸山尚さんへのインタービュー「住民図書館の25年を埼玉大学はどう引き継ぐか」(聞き手:前センター長、上井喜彦教授)が掲載されており、次号には、宇井純さんの話が予定されています。
 以下に、同研究センターの案内を転載いたします。

埼玉大学共生社会研究センター

人びとの記録を紡ぐ
 埼玉大学共生社会研究センターは、経済学部社会動態資料センターを母体にして2001(平成13)年10月にスタートしました。
このセンターは、NGO・NPO資料、市民活動資料、労働問題資料、消費者間題資料、民営化問題資料、埼玉県地域資料など「人
びと・地域・生活の質」に視点を置いて収集した20万点を超える資料を所蔵する資料センターであると同時に、こうした資料をひとつの手がかりとして、21世紀の地球市民社会を構想することを目的にした研究センターでもあります。
 集められた資料の中心となっているのが、環境、介護・福祉、まちづくり、人権、貧困、南北問題、紛争・平和、消費者間題などさまざまな分野で活動しているNGO・NPO、市民団体が発行した資料約15万点で、国内でも有数の規模となっています。これらの膨大なコレクションは、アジア太平洋資料センター、住民図書館(2001年12月閉館)をはじめとする数多くの団体と個人の寄贈によって実現しました。
 所蔵資料は、どなたでも閲覧できるよう一般公開しています。どうぞお越しください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


所蔵資料

●NGO・NPO資料
 環境、開発、貧困、福祉、教育など海外・国内のNGO・NPO 発行資料約15万点
●労働問題資料
 自動車、鉄鋼、中小企業などの労働協約、労使関係調査資料、 労働争議資料など
●消費者間題資料
 消費者団体発行資料、石油カルテル裁判資料、行政機関発行 資料など
●民営化問題資料
 国労資料
●市民活動・住民運動資料
 横浜新貨物線建設反対運動資料、旧「べ平連」運動資料、 練馬母親連絡会資料など
●公害裁判資料
 川崎製鉄大気汚染裁判資料、ARE放射能汚染裁判資料など
●地方史・地域資料
 埼玉県市町村史、川越地区労働運動資料など
●鶴見良行文庫
 鶴見良行氏所蔵図書、写真、カードなど(2003年6月開設予定)

 

 館内資料室の写真

 

 

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