250. 忍野パーティ2002年秋のご報告(02/10/21 掲載)
旧ベ平連運動参加者有志による恒例の「忍野パーティ」2002年秋の催しは、10月19日(土)〜20日(日)に、いつもの忍野村忍草の吉田和加子さん宅と前庭で開かれました。あいにくの雨で、大テントをいくつも庭に張りましたが、それほどの大雨でもなく、庭先の焚き火は勢いよく燃え続けました。また、気温も低くなく、深夜まできのこ一杯の季節の鍋物やタンシチュー、ビール、ワイン、日本酒などで歓談が続きました。いつものように、呼びかけ人の戸井十月、吉岡忍さん、幹事の遠藤洋一さん、東一邦さんをはじめ、地元の方がたを含め常連の顔ぶれはほとんどそろい、総勢は30人近く。今回は、ガンとつきあいながら元気を回復された互井幸枝さん(タイ料理評論家)や、珍しく元ベ平連少年少女団の小杉泰さん(京都大学教授)も参加されました。吉田和加子さんはもちろん、お元気。お孫さんの梨花(りんか)ちゃん(故 泰三さんの何にあたるといったらいいのでしょうかね?)も大きくなりました。
話題の中心は、四位雅文さんと一緒に世界各地の戦火と虐殺の跡をたどり、地球を1周以上したことになるという吉岡忍さんの感想と、最近キューバに取材旅行で出かけ、カストロ首相とも顔をあわせたという戸井十月さんの話。吉岡さんの取材されたテレビ番組(テレビ東京)は、ご覧になった方が多いと思いますが、どこも暗く、取材への規制、管理が厳しかった中で、スーダンだけが明るく、自由だったことが印象的だったという話でした。戸井さんは、これまで数多く訪ねた世界の「社会主義国」が、どこも多くの問題点を抱えている中で、このキューバだけは、政治、経済、医療、教育、食糧、自由と権利など、大きな希望が持てる国だということを、多くの具体例を挙げながら話しました。質問も殺到、戸井さんは、これ以上言うと、「お前はキューバで洗脳されちゃったんだ」と言われるから、と笑いながら、ぜひ、一度キューバへ行って自分の目で見てほしい、と力説していました。そのほか、障害者手帳1級保持者の遠藤さんを囲んでは、人工透析の実情や問題点が話し合われました(近く、この問題に関する遠藤さんの著書が出版される予定だそうです。)し、小杉さんを囲んでは、イスラム教徒になった経緯、イスラム社会研究の様子などが話されていました。
このほか、11月2日に福富さんが熱心に呼びかけられている反イラク攻撃の市民デモへの参加の呼びかけや、12月8日の旧ベトナム反戦市民運動参加者らによる集会「殺すな!――ベトナム・アフガン・パレスチナ・イラク……と私たち」への協力呼びかけなどが出されました。とりあえずのご報告です。(吉川記)