236. 北沢恒彦さんの遺稿集『隠された地図』、この秋に出版(02/08/22 掲載)
故北沢恒彦さん(元京都ベ平連事務局長)の単行本未収録の遺稿集が、この秋、京都の編集グループ〈SURE)から出版される。
この本には、北沢さんが10年余りの歳月をかけた生涯の到達点とも言うべき長編評論「書評・丸山真男『反動の概念』」(『思想の科学』1990年連載)を中心に、晩年の会心作「ミシュレの日記から」(『京都精華大学紀要』1997年)、さらに、朝鮮戦争下の青春時代をみずから語った「セブンティーンの『武装』」(『思想の科学」1990年)が含まれる予定。
出版は本年10月下旬の予定で、四六判上製、約300ページ。装幀は、平野甲賀。解説・那須耕介、年譜・黒川創。定価は2,500円+税。現在、予約購入の受付中。予約購入は『隠された地図』l冊につき2500円を、郵便振替で以下に送れば、刊行次第、郵送される。
口座番号: 00910-1-93863 加入者名: 編集グループSURE
編集グループ〈SURE〉工房 の連絡先は、〒606−8301 京都市左京区吉田泉殿町47 電話/ファクス 075-761-2391
『隠された地図』の目次は以下の通り。
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北沢恒彦さんの略歴は、
1934年…………生まれる。
50年代前半……京都府立鴨沂高枚在学中、朝鮮戦争下の反戦「武装」運動に加わり、逮捕。
60年……………同志社大学法学部卒業。
雑誌『思想の科学』の読者を経て、のち編集、執筆に関わる。
62年……………京都市役所勤務。
のち中小企業診断士として、およそ30年間、京都の街をくまなく歩く。
60年代後半
〜70年代前半…京都「べ平連」に参加。
84年……………大阪市立大学経済学部大学院(修士課程)を、京都市役所勤務のまま修了。
95年……………京都市役所を定年退職。
京都精華大学で「風土論」を教える。
99年……………自死。65歳。
著書 「方法としての現場J(社会評論社)、「家の別れ」(思想の科学杜)、「自分の町で生きるには」(晶文社)、「五条坂
陶工物語」(共著、晶支社)ほか。