19. D・デリンジャー夫妻日本訪問、成功裏に終わる。 (98/1/25)
アメリカの非暴力反戦活動家、デイヴ・デリンジャー、エリザベス・ピーターソン夫妻は、12月に来日し、東京、大阪、西宮など各地で講演会や討論会に参加し、それに合わせて出版された氏の自伝『「アメリカ」が知らないアメリカ』の衝撃的内容とともに、夫妻の話をきいた人びとに大きな影響を与えました。
デリンジャー氏は今年5月に沖縄・嘉手名基地周辺で計画されている非暴力基地包囲デモ・祭りを呼びかけている「国際非暴力行動委員会」の名誉議長を引き受けましたし、また、喜納昌吉氏らが準備を進めている「白船訪米計画」に、アメリカ先住民を中心に計画されている大規模な運動を連動させようという呼びかけを、アメリカ国内の各運動や活動家に向けて発しています。(「白船計画」は、当初1999年はじめの出港を予定していましたが、国連本部から、今年の秋の国連デーに喜納昌吉氏とそのチャンプルーズに演奏依頼が来たことから、今年の暮出港に繰り上がる可能性もあります。詳しくは「白船計画」の実行委員会にご連絡を。(注1)
滞日中のデリンジャー氏に会うため、わざわざ訪日してきたジェラルド・メイヤーズ氏のこともあります。彼は一九六八年、ベトナム戦争に反対して米海軍から脱走し(当時一九歳)、日本のベトナム反戦グループ「ベ平連」の手によってスウェーデンに送られる途中、潜入してきた米軍(あるいはCIA、あるいはFBI)のスパイによって北海道で逮捕され、米国に強制送還され、軍事法廷で重労働の刑を課されたのですが、その後、非暴力の立場からの反戦運動に従事してきた活動家です。(デリンジャー夫妻の滞日中のこうした活動は、二月一八日夜、NHK教育番組の四五分にわたるETV特集で放映される予定なので、ぜひご覧になって下さい。)
デリンジャー夫妻が来日したのは、「市民の意見30の会」が中心になって進めている「日米平和友好条約」の運動推進のためでした。(この「日米平和友好条約」の運動の詳細と、条約案文などについては、同会が昨年夏に刊行したパンフレット『日米平和友好条約を促進するには』三〇〇円 〒一六〇円や、同会の機関紙『市民の意見30の会・東京ニュース』をご覧下さい。注2)
(注1 連絡先=162 東京都新宿区山吹町353丸木ビル4F 冒険社内 電話=03-5261-3717、FAX=03-5261-3797
注2 市民の意見30の会・東京の連絡先=115 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-29-12-305 FAX=03-3426-0185 同会のホーム・ページは http://www.jca.ax.apc.org/iken30/)