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映画監督で、草月流家元だった勅使河原宏（てしがわら・ひろし）さんが2001年4月14日、白血病に肺炎を併発し、東京都内の病院で亡くなられました。74歳でした。
勅使河原さんは、 ベ平連の脱走兵援助活動に大きな関心をもち、たびたび多額のカンパを寄せられ、1972年には劇映画『サマー・ソルジャー』（*1）を監督として作成されました。これは、日本人家庭に匿われる米脱走兵と日本人との関係、そのなかでの煩悶、葛藤、希望などを日常生活の中から描いた問題作で、制作にあたっては、実際に脱走兵援助に参加した旧ジャテックのメンバーの有志らも協力しました。
また、旧ベ平連とジャテック関係者が、ストックホルムに在住の元反戦米脱走兵、テリー・ホイットモアさんを1993年春に日本に招待した時、『サマー・ソルジャー』ほか、ホイットモアさんが主演したスウェーデン映画『ジョージア・ジョージア』などを上演する会場として、青山の草月会館を無料で提供してくださるなど、旧ベ平連の活動に
（*1）『サマー・ソルジャー』は、
勅使河原プロ 1972年制作、ビデオは CBS/ソニー
\14,300。
監督=勅使河原宏
脚本=ジョン・ネースン
撮影=大島満洲夫
音楽=武満徹 出演=キース・サイクス、李礼仙、小沢昭一、観世栄夫、中村玉緒、黒柳徹子、井川比佐志、北村和夫、田中邦衛ほか この映画の解説、あらすじ等 詳しくはここをクリックしてください。
