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作家の吉岡忍さん（元『ベ平連ニュース』、『週刊アンポ』編集部、反戦米脱走兵援助のジャテック・メンバー）の最新作『M／世界の、憂鬱な先端』 の出版を記念する集まりが計画され、下記のようなご案内状が出されました。ぜひご参加くださるようご案内いたします。なお、参加ご希望の方は、下にある連絡先まで電話、その他でご連絡を。
突然ですが――。
吉岡忍著『M／世界の、憂鬱な先端』 （二〇〇〇年十二月三十一日、文藝春秋刊）をお読みになりましたか？
二〇世紀最後の十年間の日本の姿を、東京で起きた幼女連続誘拐殺害の宮崎事件と神戸で起きた酒鬼薔薇事件を詳細にたどりながら、戦後日本のマスメディア、サブカルチャーとメインカルチャー、昭和天皇の戦争責任、教育の変容、アイデンティティークライシス、農業とポストモダンなどなどへと縦横に思考の冒険をかさね、未来への重苦しいビジョンを語った、四百字詰め原稿用紙にして千百枚にもおよぶ大労作です。
すでにお読みになった方も多いでしょうが、その内容の重さに圧倒されているうちに、はや桜の便りが聞こえてくる季節になりました。この間、この本に関する書評や記事もおびただしい数にのぼり、あちこちで話題になっているようです。
一冊の本にはさまざまな読み方がありますし、なければいけないと思いますが、ともあれ私たちは私たちの友人、吉岡忍君が本書を書き上げたこと、その「時代と世界への責任感」にねぎらいと励ましを送りたいと考えました。
いわゆる出版記念パーティーですが、本書の趣旨からいってもただの飲み会や挨拶の集まりにするのではなく、小一時問は吉岡君を囲んでの討論セッションなども組み込んでみたいと企画しています。
みなさま方のご参加をお待ちしています。
呼びかけ人 石坂啓（漫画家）
遠藤洋一（市議会議員）
鈴木五十三 （弁護士）
戸井十月 （作家）
東一邦 （編集プランナー）
平尾隆弘（文藝春秋第二出版局長）
日時 二〇〇一年四月七日（土）午後四時〜六時半
場所 日本出版クラブ
新宿区袋町6 ｔｅｌ： 03-3260-5271
（地下鉄 都営大江戸線「牛込神楽坂｣Ａ２出口、東西線「神楽坂｣神楽坂口 徒歩5分、ＪＲ線「飯田橋」西口 徒歩10分）
会費 六〇〇〇円
＊終了後、会場の近くで二次会を予定しています。
【お問合せ】 事務局 文藝春秋第二出版局 小田慶郎 ＴＥＬ 03-3288-6148 e-mail: oda@bunshun.co.jp
