112. 『花はどこへ行った――静かなる祈りの反戦歌』NHKで10月、12月に放映。(00/09/23

 ベトナム戦争が激しく展開されていたさなか、各地で歌われたフォークソング『花はどこへ行った』をとりあげた80分番組が、10月にNHKのハイビジョン放送で、そして12月5日(火)午後7時35分〜8時53分に、BS−2で放映されます。

 以下に、制作にあたった「テレコムスタッフ」からの趣意書を転載します。なお、この「テレコムスタッフ」は、1993年7月ジテレビのNONFIX『帰ってきた黒人脱走兵――ベ平連25年目の再開』を制作したグループで、プロデューサーも同じ西野肇さんでした。(『帰ってきた黒人脱走兵』については、本サイトの「ベ平連に関係する小説、詩集、童話、写真集、歌集、テレビ、録音」の項に紹介されています。

番組趣意書

番組名  :シリーズ・世紀を刻んだ歌 花はどこへ行った 〜静かなる祈りの反戦歌〜
放送局  :NHK
放送日  :ハイビジョン 10月6日(金)21:00〜22:18
        BS−2 12月5日(火)19:35〜20:53
番組主旨:

 
NHK「世紀を刻んだ歌」シリーズは、毎回、20世紀を代表するポピュラー・ソングを1曲とりあげ、その歌の時代背景や知られざるエピソードなどでつづる、80分の音楽ドキュメンタリー番組です。
 今回、テレコムスタッフでは、反戦歌として世界に知れわたったフォークソング『花はどこへ行った」を取り上げます。

 ”花はどこへ行った? 娘たちが摘んでいった
  娘たちはどこへ? 男たちに嫁いでいった
  男たちはどこへ? 兵士になて戦場に行った
  兵士たちはどこへ? 死んでお墓に行った。そしてお墓は花に覆われた”

 1955年、アメリカのフォークシンガー、ピート・シーガーによって作られたこの歌は、キングストントリオ、ジョーン・バエズ、ピーター、ポール&マリー、女優マレーネ・ディートリッヒらによって歌われ、60〜70年代を通じてベトナム戦争に対する反戦メッセージソングとして世界中に広まりました。その後も、何処かで戦争の火の手が上がる度、静かに思い出される永遠のメッセージソングです。
 番組では、戦争の世紀と呼ばれる20世紀を振り返りつつ、「花はどこへ行った」誕生とロシア文学との知られざる関わり、ベトナム帰還兵やボスニア内戦当事者の鮮烈な戦争体験、女優マレーネ・ディートリヒや銀盤の女王カタリーナ・ピットの祖国ドイツヘの思いなど、様々な人がこの歌に託した、戦争と平和へのメッセージを浮き彫りにしてゆきます。
 番組の趣旨をお酌み取りいただき、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
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企画・制作:テレコムスタッフ株式会社
〒I07東京都港区北青山3-10-3 フォーレスト北青山ビル
Te1 03(5467)2911/Fax 03(5467)2910
プロデューサー 西野肇
ディレクター 長嶋甲兵
アシスタントディレクター 宮田幸子/根岸弓

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