>>>判決要旨
去る9月19日、東京地裁606号法廷でアミネさん一家裁判の判決が出されました。
藤山裁判長がよみあげた判決の主文は、東京入管主任審査官が発付した一家への退去強制令書を取り消すというものでした。
これは簡単に言えば一家を退去強制しない、つまり一家に引き続き日本で暮らす権利を認める、というものです。一瞬の沈黙の後、傍聴席を埋め尽くした支援者から自然と拍手が巻き起こりました。
この非正規滞在外国人に大きな影響を及ぼす司法の判断はマスコミ各社にも取り上
げられ、テレビ局の取材も行われました。特に朝日新聞では翌朝刊の一面を飾りました。
裁判後は弁護士会館に場所を移し、勝利集会がもたれました。支援者30名ほどが参加し、熱い集会が始まりました。応援に駆けつけたバングラデシュ、ネパール、ビルマ、インド、イラン等の国々の仲間たちもわがことのように喜んでいます。本裁判の勝利は国籍を超えた連帯の勝利ともいえるでしょう。
まずはAPFS吉成代表からアミネさん一家へ「おめでとう。長い闘い、ご苦労さまでした」とのお祝いの言葉がおくられました。吉成代表も一つの決戦が勝利に終わり嬉しそうです。
弁護団長の村田弁護士からは本判決の意義が語られます。続いて弁護団、児玉弁護士から「国側からの控訴が十分に考えられます。これからも気をひきしめて行きましょう」と提起されました。
その後、一家の身元保証人であり、私生活にわたって一家を支援し続けてきたAPFS群馬連絡所の中村さんから「よく頑張りましたね。私も本当にうれしい」と感極まった言葉が一家に送られます。
これらの発言を受けてアミネさん、奥さん、長女が順番に御礼の言葉と、国側から控訴があっても徹底的に闘いぬく、という力強い決意表明が行われました。
最後は「国側の控訴にも反撃して行くぞ、という決意をこめ皆で声をあげましょう」と司会の山口事務局次長が提起。津川副代表の音頭のもと、全員の「団結ガンバロー」で締めくくりました。
今回の一審判決により、在留特別許可一斉行動に一つのピリオドが打たれました。本判決の要旨および分析と、一斉行動の総括は改めて報告いたします。
アミネさん一家、そして在留特別許可一斉行動を支援していただいたすべての皆さん。本当にありがとうございました。
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