11月21日「21名に日本の暮らしを! 27万人署名」実行委員会の主催で行った街頭署名活動は、全部で11団体(APFSを含む)合わせて100人を超えるボランティアの皆さんの参加をいただき、盛大に行うことができました。晴天にも恵まれ、小春日和の暖かな日曜日の午後とあって、池袋駅東口近辺はたくさんの人、人、人。その一部を大胆かつ巧妙に乗っ取り(?)、署名活動を展開したわけですが、立ち止まって当事者の話に耳を傾けてくれる人もいれば、外国人が「署名をお願いします」と近寄るだけで、露骨にイヤな顔をして避ける人もいて、通行人の人たちの反応はさまざま。なかにはスピーチで当事者の生の声を聞き、「涙が出てきたわ。頑張ってね」と応援してくれた素敵なおばさまもいたとの報告もあり、2時間で600名を超えるかたがたの署名が集まるなど、予想以上の成果を上げることができました。出頭者も急な仕事があった一家族と、子どもたちの一部をのぞき、全員が参加。参加の出頭者全員がスピーチし、それぞれの思いを道行く人に訴える機会を持つことができ、大変、充実した1日となりました。
特筆すべきは21名の最高齢、イラン国籍のMさん一家のおばあちゃんのスピーチですね。「ありがとうございます。よろしくお願いします」と言葉数こそ少なかったのですが、はにかんだような笑顔がそれはそれは印象的でした。このおばあちゃんはアゼルバイジャン出身で、息子夫婦と共に日本に来ました。68歳という年齢になって、遠い遠い、日本のしかも池袋で、街頭演説をすることになろうとは、夢にも思っていなかったのではないでしょうか。人生、何が起きるかわかりません。なかなかに華麗なるおばあちゃんの池袋デビューでございました。
ちなみに、前日、M父(おばあちゃんの息子さんですね)に「おばあちゃんは、疲れちゃうから来なくていいよぉ」と電話で話していたら「いいの、いいの。おばあちゃん、出かけるの大好きなんだから。疲れるどころか出かけると元気になるんだからさ」ともうしておりました。その通りだったのかもしれません。
事前のお約束通り、サロアカミズやパンジャビ、ルンギ、ロンジーなど、各国の民族衣装に身を包んでご参加いただいたかたも多く、人、人、人でごったがえす池袋駅近辺でも、派手なオレンジ色の横断幕とともに、それはそれは目立つ一群であったに違いありません。
署名にご協力いただいた皆さん、ボランティアとしてご参加いただいたかたがた本当にありがとうございました&お疲れさまでした。27万人署名もいよいよ本番です。
ひとりでも多くのかたのご賛同をいただけることを心よりお願い申し上げます。
(文責・APFS 筑波君枝)
1999年11月22日
ASIAN PEOPLE'S FRIENDSHIP SOCIETY (APFS)