1、第22回定期総会
去る4月29日に第22回定期総会が開催されました。設立から21年目を迎えた今年の総会は、例年よりも参加者が減少し、少々さびしいものとなりましたが、7カ国50名あまりの会員が参加し活気にあふれた総会となりました。総会は山口代表が開会の挨拶をしたのち、吉田事務局次長が議案を提案しました。2007年を振り返ってでは、APFSが設立20周年を迎えたことで自立支援講座やシンポジウムなど様々なイベントが行なわれたこと、これまで減少を続けてきた相談件数も増加に転じてきたことが述べられました。さらに昨年10月にはAPFS本体から労働部門を専門に担うAPFSユニオンが独立して組織され、すでに40名を超える組合員を要するほどになったことも報告されました。
また4つの目標として専従スタッフの拡充、NPO法人化に向けた討論の開始、フィリピンの女性自立支援団体であるDAWNなど他団体との交流の強化、会費の値上げ(1ヶ月1000円を2000円とする)が提案されました。その後、2008年度の役員についても提案が行なわれ、決算、予算案ともに全体で承認されました。役員について、事務局長がこれまで2年間務めてきたトタミアさんが退任し、同じくバングラデシュ国籍のハッサン・シャージャハン・バイタリックさんに引き継がれました。また新たに医療顧問として港町診療所の大脇甲哉医師が就任されました。最後に全員で21年目を実りある年にすることを確認して定期総会を終了しました。
2、第18回移住労働者のメーデー
定期総会後はいよいよAPFSのメーデーです。会場はオレンジ色の旗で埋め尽くされ、参加者も70名を超えて会場の雰囲気は次第に高まっていきました。今年のメーデは昨年10月に設立されたAPFSユニオンとの共催で行なわれ、新しいユニオンの旗も会場を飾りました。開会の挨拶は定期総会に続いて山口代表が力強く行ないました。山口代表は格差社会の到来の中で開かれるメーデーの意義、各国の労働者がいまこそ一つになって資本と対決をしなければならないと強調しました。来賓の挨拶のあと基調報告は今年就職をしたばかりの石井君が読み上げました。石井君は基調報告を読み上げる前にアドリブで自己紹介を行ない、会場の雰囲気を一気に和ませました。しかし、基調報告は労働者のおかれた状況の厳しさを反映したものとなり、非正規滞在、非正規雇用の壁を超えた労働者の団結を訴えました。
閉会の挨拶を吉成相談役が行なった後に、メーデーの集いは終了し、交流会へと写りました。乾杯はAPFSのボランティアに復帰したばかりのレイナさんが元気に行ないました。パーテイのでは恒例となったバングラデシュのウットロンが、バングラデシュの労働者の歌や人を愛する大切さを呼びかける歌を美しいメロディーとともに歌い上げました。ウットロンの歌でパーティが盛り上がったところで、次はビルマ女性同盟のチョチョアイさんが率いる舞踊団の華麗な踊りが紹介されました。そしていつものAPFSのフィリピンスタッによる伝統舞踊へと移っていきました。とくに動きの速いバンブーダンスには自然と拍手が沸き起こりました。
メーデーの交流会は参加者の協力により成功のうちに終えることになりました。最後はヒルズクラブを不当解雇され争議を闘っている当該の西脇君が団結ガンバローを三唱して定期総会から5時間以上にわたって続けられた集いが終了しました。APFSは今年も元気よく、移住労働者と在日外国人とともに歩んでいきます。
2008年度 役員
代 表 山口智之(再)
副 代 表 MD.ANWAR(再)
事務局長 HASSAN SHJAHAN BAITALIK (新)
事務局次長 吉田真由美(再)
会 計 吉田真由美(再・兼任)
運営委員長 加藤丈太郎(新)
運営委員 MD JASIM UDDIN(再)
同 MOHAMMAD RAFIQUE(再)
同 MD SANAUL HOQUE(再)
同 ROSAURO S. ASIA(再)
同 MOKHTARI KAMAL MOHAMAD REZA(再)
同 GARCIA RENE FERRER(新)
同 SWE SWE HTHEY(新)
同 小森享二(新)
顧問 渡戸一郎(明星大学)
同 鈴木江理子(一橋大学)
同 中村三省(群馬支部)
同 SOE WIN(エラワン・ジャーナル)
同 MD S. ISLAM(株式会社N.K.インターナショナル)
医療顧問 Sheik Aleemu Zzaman(日大医学部)
同 大脇甲哉(新・港町診療所)
協力弁護士 山田正記(再)
同 田中裕之(再)
同 松下明夫(再)
相談役 吉成勝男(再)
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