☆☆☆ 劇団「あけぼの」東京公演を開催しました! ☆☆☆


劇団「あけぼの」東京公演の様子

  去る5月4日(日)、板橋区立グリーンホール内のホールにて、劇団「あけぼの」による公演が行われました。「あけぼの」は日本人男性とフィリピン人女性のもとに生まれたJFC(Japanese-Filipino Children)による劇団であり、様々な事情から父親とは離れフィリピンで暮らす子どもたちが、自分たちの心の葛藤を演じることで、自分自身を見つめ直し、誇りをもって生きられるよう支援することを活動の趣旨としています。日本全国を公演する「あけぼの」の東京での公演を、今回「あけぼの」の母体である「DAWN」とAPFSが共催するはこびとなりました。
 当日は、公演に先立ち、まずはAPFSスタッフから今回の公演に至った経緯について簡単に説明がありました。その後DAWNの日本支部である「DAWN-Japan」のスタッフより、DAWN設立の背景や活動内容について解説が行なわれました。続いて、「あけぼの」から数名のJFCが参加し、パネルディスカッションが行われました。フィリピンでの学校生活や将来の夢といったことから、来日して感じた日本の印象など、様々な質問に対し、JFCは自信に満ちた表情でしっかりと受け答えしていました。
 その後、いよいよお待ちかねの公演が始まりました。酒に溺れて子どもにあたる父親に愛を乞う姿や、事あるごとに周りから「父親が日本人だから」と言われ、ダブルとして自らのアイデンティティーを確立できずに悩むJFCの姿は、彼ら彼女らの抱える苦悩をダイレクトに私たちに伝えるものでした。
 公演後の交流会では、APFS会員が持ち寄ったフィリピン料理を囲みながら来場者全員が歓談し、ゲームやダンスをしながら楽しい時間を共にすることができました。日本に住むフィリピン人会員の子どもたちとJFCが一緒になって踊り、感情を共有する姿は、APFS共催の公演だからこそ見られた、感動的な一面であったと思います。
 以上のように、今回の公演は大成功をおさめました。私たちAPFSは、家族と引き裂かれ、笑顔を奪われたJFCの姿を心にとどめ、今後も外国に文化的背景を持つ家族と子どもたちとの温かい絆を守るために、活動を続けてまいります。




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ASIAN PEOPLE'S FRIENDSHIP SOCIETY (APFS)