■■ 在留特別許可 ■■

ウォンさん家族の母親が仮放免 

 2005年7月1日


 

 在留特別許可を求めて出頭済みでありながら、本年3月に警察に逮捕、入管法違反容疑で裁判を経た後、そのまま東京入国管理局に送られ収容されつづけていたウォンさん家族の母親ネルダさんが7月1日、仮放免となりました。

 一家は両親の滞在歴が10年以上、娘ジャイが出頭時16歳(現在は17歳)であることから当初、在留特別許可は問題なく認められるであろうと思われていました。しかし、ネルダさんに以前退去強制歴があったこと、さらに入管側の把握している彼女の名前が旧姓であるため現在のパスポートの名義と違うとの指摘がなされているなど、特殊なケースとして在留特別許可取得の可能性が微妙になっています。

 とはいえ、現在高校三年生の娘ジャイが現実として日本国内でしか生活できないこと、そしてそのためには両親による保護が必要なことは誰の目にも明らかでしょう。

 私たちAPFSは一家の友人たちとともに「ウォンさん家族を支援する会」を設立し、これまでに二回の法務省交渉、街頭署名活動、国会議員への働きかけなどを行ってきました。集まった署名は8434筆にものぼり、すでに法務省、東京入管に提出されています。一家のケースはマスコミにも注目され、NHKの「クローズアップ現代」をはじめテレビ、新聞等で報道されてきました。

 こうした諸々の活動の効果もあり、7月1日、申請から1ヶ月という異例の早さでネルダさんに仮放免が認められました。

 早速、吉成APFS代表と「支援する会」代表で小岩カトリック教会の寺西神父がネルダさんを迎えに入管に向かいました。ネルダさんは、逮捕以来の肉体的、精神的疲労からやつれきっていましたが、「どうもありがとうございました。在留特別許可がとれるまでよろしく御願いします」と固い決意を見せてくれました。

 ウォンさん一家が久しぶりの家族団欒を迎えることができるのも、応援していただいた皆様のおかげです。在留特別許可取得までいよいよこれからが正念場です。これからもどうか一家にご支援、ご協力を御願いいたします。

 

 

 




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ASIAN PEOPLE'S FRIENDSHIP SOCIETY (APFS)