アミネさん一家同様に在留特別許可を認められなかったものの、国側を相手取った裁判を通じ日本で暮らす権利を求めている韓国籍の安さん一家が、さる5月20日に仮放免期間延長の申請のため東京入国管理局を訪れました。
今回が、高裁判決後初めての仮放免延長であることから、アミネさん一家のように父親が収容されてしまうことはある程度予想されました。
とはいえ、この日に先立ち入管側に安さんを収容しないよう、強く申し入れをしていたこと(既報)、収容されたアミネさんに異例の早期仮放免が認められたことから、安さんと支援者は収容されずに仮放免延長が認められる可能性もあると期待していました。
しかし、父親の安さんは残念ながら収容されてしまいました。
しかも入管側は今回、いつもは認めている執行部門への支援者同行を認めずに力づくで私たちを排除しようとしたのみならず、一度は安さん夫婦を審査部門に向かわせて収容はないものと思わせ安心させておいて、支援者が目を話した隙に安さんを収容するという信じられない卑劣な行為をおこないました。通常は(前回のアミネさんも)執行部門に出頭し、そのまま収容されるのです。
急を聞きつけ再び執行部門に駆けつけた私たちに安さんの「何をする! やめろ!」という絶叫が聞こえました。弁護士とAPFSは猛抗議し、場は騒然となりました。結局、弁護士が面会に入り、安さんも冷静に事態を把握したようですが、こんな騒ぎをおこして東京入国管理局、そして現場の責任者であった沖田裕一統括入国警備官は恥ずかしくないのでしょうか。
私たちの抗議に対し、沖田統括入国警備官が「アミネさんの時が特例でこちらのミスでした。今回の手順が正当なものです」などと平然と言い放ったのにはあきれました。この日の混乱の原因はすべて東京入国管理局の姑息で卑劣なやり方にあります。
私たちはこの日、安さんの仮放免申請を行い、強い憤りを抱いてに帰途につきました。
安さんの一日も早い仮放免を求めます。皆さん、どうかご支援ください。
|