去る4月19日に仮放免期間延長申請のため東京入国管理局に出頭した際、延長が認められずそのまま収容されてしまったアミネ・カリルさんが、5月17日に仮放免され家族との再会を果たしました。せっかくのゴールデンウィークを家族全員で過ごすことはできませんでしたが、申請から1ヶ月たらずでの仮放免は異例の早さであり、東京入国管理局も一定の配慮はしたようです。 午後1時すぎに私たちの前に現れたアミネさんは、少し痩せたようで、不精ひげが伸びていましたが、健康状態に問題はないとのことで家族はもちろん、弁護団、APFSも一安心しました。 アミネさんは「皆さん、どうもありがとうございます。収容中は家族のことが心配で心配でたまりませんでした。でも、在留特別許可が取れると信じているので、耐えることができました。これからもがんばります」と元気に語ってくれました。 マリアムは父親が収容中、学校でも家庭でも必死に勉強をしていました。なぜなら、入管の中にいるアミネさんから「お父さんは収容中で視ることができなかったが、テレビニュースの中でマリアムの学校の成績表が映り、それがとても良かったことを面会に来てくれた人から聞きました。お父さんはマリアムを誇りに思います。お父さんのことは心配せずにもっともっと勉強しなさい」という伝言を受けていたからです。 小学2年生の妹は「お父さんは仕事で遠くに行っている」と聞かされ、寂しさをこらえていたそうです。 アミネさんの収容時にショックから倒れてしまった母親は、その後しばらく養生をしていましたが、体調が回復するやいなや署名集めに奔走しました。また近所の家を一軒一軒廻り、嘆願書を書いてくれるようお願いしたといいます。 そうして父親不在の不安な日々を耐え忍び、今、一家は元どおり全員で暮らすことができるようになりました。家族4人での平穏な日々がまた戻ってきたのです。一家を応援してくださっている皆さんのおかげです。ありがとうございました。 一家にはいまだ在留特別許可が認められていませんが、こうした一家の家族愛と皆さんの力添えがあれば、道は開けると確信しています。 今後ともアミネさん一家へのご支援をよろしくお願いいたします。 |
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