■■ 在留特別許可 ■■

東京高裁がアミネさん家族に不当判決!!

〜それでも一家は挫けません。
誰にもマリアム・15歳の夢を奪うことはできないはずです〜


 すでに新聞やテレビ報道などでご存知の方も多いと思いますが、日本国内に生活基盤が形成されたことをもって在留特別許可を求めてきたイラン人家族アミネさん一家の高裁判決が3月30日に出ました。残念ながら、一家に日本で暮らす権利を認めた地裁判決はくつがえされ、またも一家は収容−退去強制に怯える毎日を過ごさなければならなくなりました。

 当日は午後3時の判決を前に、勝利を確信する支援者50名が弁護士会館で前段集会を開きました。弁護団を始め、在留特別許可取得一斉行動第1次〜3次グループや個別出頭した家族、さまざまな国籍の仲間が集まり一家への応援の声を次々にあげていきました。

 そのまま、アミネさん一家と弁護団を先頭に「在留を家族に」と書かれたオレンジ色の横断幕をもって支援者全員で東京高裁へ。809号法廷は満席となり、立ち見の人々であふれかえりました。

 午後3時。村上敬一裁判長を始めとする3名の裁判官が現れました。そこで村上裁判長の信じがたい発言が飛び出したのです。「原判決を取り消す」と。村上裁判長は、アミネさん家族をあくまで日本から追い出すべきだ、という不当判決を冷厳に言い放ったのです。

 そもそも村上裁判長は控訴審が開始された直後から結審を急ぎ、真剣な審理をする姿勢を見せませんでした。自らは何も考えず、ただただ行政の後追いのみで出したいい加減な判決です。そしてこの安直で人間味のない判決が一家の、とりわけ多感な年頃で高校進学を目前にしている長女マリアムちゃんの夢を打ち砕いたのです。

 人の心の痛みを理解できない人間が法衣をまとっていることの恐ろしさに慄然とします。弁護団の、支援者の、そして何よりアミネさん一家の怒りと軽蔑と哀しみの目から逃げるように裁判官達は法廷からそそくさと去りました。

 弁護士会館に戻ってからの報告集会では、支援者を前にアミネさん一家がそれぞれ発言。
中でも長女マリアムちゃんの言葉は聞き入る人々の胸の奥底に響きました。
マイクをにぎったマリアムちゃんは眼に涙を浮かべながらも「今日の結果には本当にがっかりしました。でも、私はこの先も日本で暮らしたい。私にはどうしてもかなえたい夢があります。だからまだ挫けません。ここで挫けたら本当に負けてしまいます。これからも頑張りますので、応援してください」と健気に訴えたのでした。

 心やさしいマリアムちゃんは保育士になりたいという希望をもち、そのため一生懸命勉強して群馬県内に唯一保育課のある高校に推薦合格を果たしました。この4月から通学する予定です。15歳の彼女にこれ以上、涙を流してほしくありません。

 マリアムちゃんの言うとおり、ここで挫けたら負けです。アミネさん一家、弁護団、支援者はまだまだ希望を捨てていません。「在留を家族に キャンペーン」という新たな運動も始まっています。「一家に在留特別許可を認めてあげてください」いう署名が全国各地から続々と寄せられつつあります。

 どうか、皆さんもマリアムちゃんに、アミネさん一家に在留特別許可が認められるよう応援してください。よろしくお願いいたします。

>>> アミネさん一家の在留を求める署名のお願い

 


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