外務省によれば、2003年のTICAD以来、日本のアフリカ支援の3本柱は、「人間中心の開発」「経済成長を通じた貧困削減」「平和の定着」だそうです。
今回は「元気なアフリカを目指して:希望と機会の大陸」というキャッチ・コピーのもと、
「○経済成長の加速化、○人間の安全保障、○環境問題・気候変動問題への対処、を3つの優先事項として設定し、国際社会の資金と知恵の結集を図りたい」
と言う一方で、
「1993年に国際社会の関心をアフリカに向けさせた第一回TICADから15年経った今回は、アフリカ援助施策及び援助政策全般を見直すまたとない機会、援助が途上国の開発を側面から支えるものであるという基本にさかのぼり、ODAを外交のツールとする日本の外交戦略、国家戦略の中でのODAの位置づけを踏まえた議論をする」
としています。
この3月ガボンで開かれた閣僚級準備会合で日本側が提示し、TICADで採択予定の「横浜宣言」の草案は、
○社会基盤整備を通じた「経済成長の加速化」、
○平和と開発の両立による「人間の安全保障」、
○気候変動問題に対する日本の掲げる「クール・アース50」(温暖化対策用の資金貸し付け)構想
という内容になっているようです。しかし本当にアフリカの人々にとっての「希望と機会」の会議になるのかは疑問です。