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まちづくりニュース


 「Machiya de ほっ」で西陣町屋を考える 

京都みたてインターナショナル 春のサロン


2001年6月9日(土)

Machiya de ほっ 外観西陣の町家を見学する「京都みたてインターナショナル」のサロンに参加してきました。

会場となったのは、町家を改装したギャラリーをしておられる「Machiya de ほっ」です。

大宮通今出川を南へ、徒歩3分程度のところです。



築140年の町家ギャラリー

高い天井と採光のための天窓、町屋ならではの風景です。
まだ生活の匂いのするこの町屋のなかには、漫画家 南さんのあたたかい、そしてくすっと笑うような漫画がディスプレイされています。

築140年ほどの立派なこの町屋のなかで、オーナーの方にこの町屋を改装してギャラリーにしたいきさつ、この町屋への思いなどをおうかがいすることができました。

高い天井と採光のための天窓、町屋ならではの風景です。
まだ生活の匂いのするこの町屋のなかには、漫画家 南さんのあたたかい、そしてくすっと笑うような漫画がディスプレイされています。

宮大工さんとの出会いによって実現

こちらはもともと奥さんの実家だったのですが、この家を引き継ぐことになったときに、ギャラリーとしてよみがえらせることをご主人が提案されたそうです。

そして、素敵な宮大工の方との巡り会われこのような素敵な改装がじつげんしたことを強調されています。

ご主人のお仕事はきものの職人さんなのですが、こっちの仕事のほうがおもしろいとのこと...この町家だけでなく、すでに数件の町家改装の監督をされてるとか。




町家に住む魅力とは

この町屋で生まれ育った奥さんは、住んでいた頃、町屋がいやでいやでしょうがなかったそうです。
冬は寒いし、夏は暑いし、暗いし、プライバシーはないし...

まさか、それがご自分の作品を飾るような空間になるとは思っておられなかったそうです。

でも、今は町屋のことをこんなふうにおっしゃってたのが印象的です。


「町屋は格子戸とかがあって、京都といっしょで、一見排他的のように見えるけれども、一歩なかに入ってみると、そこに来たひとをあたたかく抱擁してくれるんです。」


町家写真館

「Machiya de ほっ」から少し南に下がったところには、「長谷川克比古 町家写真館」があります。こちらも、「ほっ」のご主人が宮大工の方といっしょに監督され、改装されたそうです。

写真館の中には、京都の美しい風景を撮影した写真の数々が展示されていました。



focal point

「Machiya de ほっ」から少し北へあがると、focal pointという喫茶店があります。こちらは表に町家があるのですが、そこを素通りして、奥にはいっていくと、このような広いカフェに行きつきます。

ここはもともと、西陣織の工場で、織機が4台も置かれていたそうです。

これからの西陣

近年、景観破壊の進む西陣で、ご主人の思うところをお聞きしました。
「もう、壊れてしまったものはどうしようもない。大事なことは、これ以上壊さないことです。」
そして、そのために必要なことをふたつあげられていました。

・住んでいるひとが大事に思うこと
・行政のちからを使うこと


少しでも西陣がその魅力を持っていられるように、みんなで心がけていきたいものですね。

このイベントを企画した「京都みたてインターナショナル」は、 世界的にも貴重な京都の伝統文化を守り、多くの方に伝えていく団体です。ホームページは以下の通りです。
http://www.mitate.org/

「Machiya de ほっ」と「focal point」については、2000年の京都日記で紹介させていただきました。
http://www.jca.apc.org/MONODUKURI/diary/nov2k_diary.htm#7

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