トップ / 活動内容 / ワーキンググループ / 活動日誌 / 京都日記 / お知らせ / リンク集 |
日時 1998年12月19日(土) 場所 裕起陶芸(清水焼絵付け工房) |
|
ずらりと並ぶ絵付け用の筆 |
京都ものづくり塾として初めての見学会が12月19日の土曜日、メンバーの
入江さんのところの清水焼の絵付け工房である。裕起陶芸さんを訪問させて
頂きました。 参加人数は9名(滋野含む、入江さんは除く)、活発な質問が飛び交い、
普段は見られない工房を見学をさせて頂いたり、興味深いお話を伺ったりと
時の経つのも忘れてしまうほどの楽しい機会となりました。
|
その中で、生産工程のお話や、意匠の権利保護や業界全体のものづくり体制 といった現在の現状や問題点、またその中から将来の展望にまで話は 及びました。 我々が何気なく使っている「清水焼」「京焼」というものはその意匠、技法 というよりはむしろその中に込められているスピリットのようなものです。 つまり、京都はかつて文化、情報の発信基地であり、それを評価し、金を 出す「目利き」の存在が大きかったのです。そこで、それに耐えられるものを 作るべく技術、デザインの研鑚が絶えず行われ、洗練されたものになって いった訳です。 | |
現在、作り手と使い手の乖離が起こっているのはまさに「目利き」の不在による
両者の「良い緊張関係」と、生産段階での成形(つまり、ろくろ)と絵付け、
それに生産現場を把握し消費動向を探るプロデューサーたるべき問屋の三者の
共同作業がなくなってきたからではないでしょうか。そのあたりをもう一度
考えてみてはどうかという感想を持ちました。
|
|
ここの職人さんであり、入江さんとの共同経営者である岩國さんは『逆光の フラットライト』(京都書院、1500円)という著作も出されていますので 併せてお読み下さい。 |
トップ / 活動内容 / ワーキンググループ / 活動日誌 / 京都日記 / お知らせ / リンク集 |