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沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック
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『一坪反戦通信』
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 第177号(2006年4月28日発行)

緊急声明 

沖縄平和市民連絡会

 2006年1月22(日)に投開票される名護市長選挙が、1月15日(日)に告示されようとしています。

 SACOが名護市辺野古に新基地建設を発表してから約10年。多くの仲間たちが、紆余曲折を経ながらも「新基地建設阻止」の一点で一致団結し、体を張ってきました。一言で10年といいますが、本当に長い、大変な闘いでした。これだけハードで、しかも長期に及ぶ闘いがこれまで持続できたのは、「基地建設を止める」という一点だけに集中していたからです。それ以外のすべての争点を極力抑制してきたからです。

 今回の名護市長選に関する状況は、これまで一致団結してきた関係に亀裂を生じさせかねないように思われます。それぞれが自分の良心に従って候補者を選び、支援することは当然のことですが、選挙戦が仲間たちの分裂を生むとしたら、一番喜ぶのは基地建設を推進しようとしている勢力です。私たちは、決して建設推進勢力が喜ぶ結果を生みだしてはならないのです。

 非常に重要な市長選です。しかし、同時に覚悟しなければならないのは、市長選の結果の如何に関わらず日米両政府は辺野古を襲ってくるという事実です。しかも、これまでとは比較にならないほどの力をもって襲ってくるのです。


 沖縄平和市民連絡会は、名護市市長選に関わっているすべての仲間たちに呼び1かけます。選挙が終わった時に、もう一度一致団結できるような選挙戦を展開しましょう。共に闘った日々を思い出して下さい。新基地建設を阻止しようとしている者は、すべて「仲間」であることをしっかりと認識して下さい。


 それぞれが自らの正当性を主張しています。悲劇は双方が唯一の「正義」を主張し、他を「敵」としたときに起きるのです。

 辺野古を中心とした日本全国・全世界を巻き込んでいるこれまでの闘いは、互いの多様性を認めつつ、意見の違いも尊重しつつ培われてきたものです。辺野古に集まった者、辺野古に集まれなかった者、海上で闘った者、テントで座り続けた者、募金を集めた者、文章を書き続けた者、それぞれの地域で声をあげ続けた者…。本当に様々な関わり方があり、互いにそのあり方を認めあったからこそ維持されている闘いなのです。


 日米両政府との本格的な闘いは、これからはじまります。本当の勝利を共に祝うその日まで、仲間であることを確認しつづけましょう。私たちは、勝ちます。勝たなければならないのです。目の前の課題だけではなく、世界の平和を視野にいれた闘いを共に闘っていきましょう。

  2006年1月12日
 
(『けーし風』50号61ページ)