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沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック
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『一坪反戦通信』
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 第174号(2006年1月15日発行)

沖縄15人委員会

「沖縄県民への提案(略)」「日米両政府への要求」

小泉純一郎内閣総理大臣および
ジョージ・W・ブッシュ米国大統領へ

在日米軍再編協議に臨む日米両政府へ再び要求します



 沖縄の現状と将来を憂慮する沖縄県民として私たちは、去る2月18日に引き続きその後の情勢を踏まえて、普天間基地の県外移転を再び要求します。10月29日に公表された在日米軍再編協議に関する日米協議の中間報告で記された提案に対し、私たちは失望を禁じえません。特に、沖縄本島北部への米海兵隊基地の集約化案は、沖縄県民にとって受け入れられるものではありません。

 沖縄本島全てが60年前に米軍基地となり、その後、広大な基地の負担に沖縄の人々は喘いできました。今回の中間報告に記された米軍基地の再配置案に対し稲嶺恵一沖縄県知事や岸本建男名護市長らが反対したように、この報告の提案は基地の機能強化であり、基地拡張に他なりません。米軍基地がある沖縄本島には、基地として提供できるさらなる陸地、海岸、海がないことを、日米両政府は理解すべきです。そして、騒音や環境への負荷などの軽減を今回の中間報告で述べる以上に求めます。

 いうまでもなく、地元住民から支持されず敵意に囲まれた基地は効果的ではありません。今回の中間報告に至る過程において、日米両政府は沖縄県民の意向を汲みとることを拒絶しました。日常的に基地と接する沖縄県民として怒りを感じざるを得ません。

 嘉手納基地、キャンプ・ハンセンなどでの米軍と自衛隊の共同使用は、将来、米軍が大幅に削減されたとしても、基地が自衛隊基地として存続する道への第一歩となりかねません。これでは子々孫々まで沖縄に軍事基地が残ることになり、沖縄の未来への禍根となると危惧しています。

 沖縄県民として私たちは、つぎの三点を要求します。

  1. 普天間基地を県外へ移転すること
  2. 新しい基地を建設しないこと
  3. 軍用機の騒音、演習・訓練による住民生活 環境への負荷を軽減すること
2005年11月7日


十五人委員会(五十音順)

東江平之(前名桜大学学長)、新川明(元沖縄タイムス社長)、新崎盛暉(沖縄大学教授)、大城立裕(作家)、大城光代(弁護士)、我部政明(琉球大学教授)、喜久川宏(前沖縄国際大学教授)、桜井国俊(沖縄大学学長)、砂川恵伸(元琉球大学学長)、仲地博(琉球大学教授)、比嘉幹郎(元沖縄県副知事)、三木健(琉球新報社副社長)、宮里政玄(当委員会代表・沖縄対外問題研究会代表)、山里清(前日本サンゴ学会会長)、米盛裕二(琉球大学名誉教授)

連絡先:我部政明 098-895-8215(電話&ファックス)