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沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック
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『一坪反戦通信』
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 第173号(2005年11月28日発行)


ブッシュ来日に抗議


 県民不在の日米合意で辺野古岬への普天間移設が決まった。沖縄現地からも、「米軍再編」の対象にされた本土自治体からも、どちらからも抗議の声があがった。

 それを押さえ込もうとするためか、去る十一月十五日、十六日に日本にやってきたブブッシュ米大統領。京都での日米首脳会談で小泉首相との間で日米同盟強化を確認した。国民不在の日米合意だ。

 関東ブロックと辺野古実行委員会参加団体ではその十五日夜、米大使館に抗議文を提出した。「どこが沖縄の負担軽減か? 沖縄はまるで『北部要塞』化だ!」という趣旨の抗議文は全部で十九通。

 米大使館は抗議文提出について無視、警備担当の保安課が抗議文を受取っただけであった。

 午後六時過ぎ、大使館前に抗議文を持参した関東ブロック会員など、約百人は大使館前から排除された。一人だけ大使館前で抗議文を読み上げて手交できたが、あとは全員がはるかかなたのJTビル前に押し戻されてしまった。前方には警察官が立ちふさがった。

 しかも道路の反対側には愛国党の宣伝カーが大音響で「ブッシュ大統領の来日歓迎」。

 いったいどうしてJTビル前に押し戻されたメンバーがいるとわかったのか? それに第一、反米だった愛国党はいつから来日歓迎に変ったのか? 

 大音響で歓迎宣伝されるので、私たちJTビル前に押し戻されたメンバーは互いの会話も聞き取れないほど。私たちの抗議申し入れで歓迎宣伝の音量は下がった。しかしその代わりこんどは愛国党をさえぎるように、右側に警察官が立ちふさがった。前方と右側とから、まるで取り囲まれるような中で私たちは持参した抗議文を読み上げて確認した。全員の怒りがこみあげてくる。

 大使館前にはまず三人が、はるかかなたのJTビル前から抗議文の読み上げに向かった。これでは無駄な時間がかかり過ぎだ。三回目は四人に、四回目は八人が抗議文を持って大使館に向かった。あと一通は提出できなかった長文の抗議文。

 これとは別に英文(邦訳文も添付)の抗議文が大使館あてに郵送されている。

 まったく米国はたいした「よき隣人」だ。                  

(会員・Y)