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沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック
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『一坪反戦通信』
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 第173号(2005年11月28日発行)


  「辺野古」を知らせる 


 九年以上にも渡る座り込み、辺野古。

 平和を守るため、戦争を食い止めるためにいのちを張っている人がいるにもかかわらず、この地名を知らない人が最近まであまりにも多くいた。沖縄では毎日のように報道されていたにもかかわらず、島を一歩出ただけで、情報は激減する。東京やその近郊で辺野古の話をすると「なんでそんな大変なことを報道しないんだ?!」と憤慨される。そう、知らないだけで、無関心だったわけではない人もいっぱいいたのだ。だから、関東に住んでいるわたしが出来ることは、とにかく「辺野古」という地名を多くの人に知らせることだった。
 辺野古についての日記が読めることをインターネットを使って日本中に配信した。少しでも目にとまりやすいように、少しでも読みやすいように、と。最近話題になっているソーシャルネットというシステムを使い、「辺野古の日記を書きました。読みに来て下さい」と一人ずつメッセージを送ったりした。数百件に一件ほどの割合で「知りませんでした。教えてくれてありがとう」という応答があった。

 また、わたし自身が辺野古のことを絶えず覚えて座り込みに連帯していられるよう、昨年の四月から前髪を一房だけ、切らずに残しておいた。男性の前髪が一箇所だけ伸びているのは確かに目立つ。あちこちで「何で前髪伸ばしているの?」と尋ねられるたびに、辺野古の話ができた。「戦争の準備を始めようとしている人たちがいるから、それを止めている人たちがいるんだよ。」と話すと、最初は「ウソだぁ〜」と茶化していた幼稚園の子どもたちが、いつしか真剣に耳を傾けてくれていた。

 今、在日米軍再編とやらで、偏った情報でありつつも「辺野古」の名前が全国に知られつつある。辺野古の名前を知らせるという目標はある程度達成できたかもしれない。また、「阻止しても結局は押し切られて海上基地建設は始まるだろう」と言っていた人の鼻をみごとにあかすことができた。今度の目標は「結局は国のいいようになってしまうのさ」と言っている人の鼻をあかすことである。具体的には何が出来るだろう。前髪はなかなか切ることが出来ない。

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