軍用地を生活と生産の場に! |
沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック |
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『一坪反戦通信』 |
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第172号(2005年10月28日発行) |
「怒りをこめてふりかえれ」安次富 浩 (ヘリ基地反対協)私たちは、辺野古沖合いへの軍民共用基地計画案を断念させたことは、一応の勝利だという認識はある。 しかし、県民世論の8割が県外移設を望んでいるにもかかわらず、陸上案、浅瀬案、沿岸案等々、県民の頭越しに勝手気ままな計画を進めようとすることに、激しい怒りを覚える。 今回の計画は15年等の使用期限はなく、沖縄の永久基地化を狙ったもので、100年以上も米軍基地を沖縄に押しつけようとすることの顕れだ。基地のためにジュゴンのエサ場をつぶして、ジュゴンを絶滅させようとする日本政府の行為は、環境保護を訴える国際世論への挑戦でもあろう。 米軍再編の論議の中で、嘉手納基地以南の米軍基地を北部(ヤンバル)に集中させようという案が明らかになっているが、ヤンバルを軍事要塞化するということは、断じて許されるものではない。ヤンバルは沖縄の自然の宝庫で、人々の癒しの地でもあるのだ。その場所に基地を集中させようとする企みは、まさしくウチナーンチュを足蹴にするものだ。これこそ、アメリカの植民地主義と日本政府の「沖縄差別」の合体案以外の何ものでもない。 もうこれ以上、沖縄はガマンできない! 沖縄の思いをこのまま踏みにじっていくのであれば、ためにためた怒りのマグマはいずれ爆発するであろう。35年前の「コザ暴動」をふりかえってみるがいい。我々はいつまで もウフヤッシー(おとなしい)ではないよ! 再び確認しよう。日米両政府の辺野古沖海上基地計画に対して、一切の政党・組織を超えた真の「住民運動」が戦いを挑み、そして断念させたことは大きな勝利であることを。中間報告の内容がどうだろうと、私たちはまた新たな戦いを構築するのみだ。 そして、辺野古の海をジュゴン保護区として、さらに琉球列島を世界遺産に登録する願いと希望を、次世代につないでいこうではないか。 (談) (これは10月21日国際反戦反基地集会後の交流会での安次富さんのお話しを編集部でまとめたものです。) |