軍用地を生活と生産の場に! |
沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック |
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『一坪反戦通信』 |
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第171号(2005年9月28日発行) |
9・4 交流集会アピール宮城節子(命を守る会)今晩は。 思い出話というか、去年の4月19日、私たちはいつものように守る会の当番制みたいなことで、週一回は8時から12時までは当番に入ろうということで構えていたんですけど、裏情報で明け方の4時くらいから始まるということで、連絡の付く限りの人たちが4時、5時から集まってヤードの阻止行動に入っていたんですよね。それで1回成功して、その後裏切りがあって、それも阻止できて座り込みの現場を獲得したんですね。 その時に、当然オバーたちも皆駆けつけて来てて、お昼時間になった時に守る会の事務所でオバーたちが集まって皆がバックやらポケットからお金を出し始めた時に、何だと言ったら、いやいやあの若い人たち、支援の人たちがお腹がすいているはずだから、早く東スーパーでお握り握らせろみたいな感じになって。阻止が終わって一息ついた時だったんですけど、オバーたちが考えたのはすぐそれだったんですよ。1食や2食大丈夫だよ死にはしないから、そんな慌ててお握り出す必要ないよ、闘いは自前ですべきだからオバーたちがお金を出すことないよと話した時に、いやそんなことはない、「本当に来てくれたんだねー」って言うわけよ。 8年間、守る会の事務所に色々激励に来るんですけど、「頑張ってください」で帰って行くんですよね。「何かあったら馳せ参じますから」という言葉を置いていくんですよね。だけどオバーたちはちょっと信じてなくて、いつがその時かわからんでしょう。 それでオバーたちとしたら、その日が来てその日を経験したもんだから、とってもうれしくてうれしくてしょうがない。で、はしゃいでいるわけよ。「本当に来てくれたんだねー」、本当に応援しに来てくれたんだという感じで、もうわいわいがやがややっていて。それでオバーたちの気持ちがすごく高揚しているのを私は感じたんで、じゃあそこに5キロぐらい開けた米袋があるからこれで皆に握り飯を作ってやろうということになって。 それで団結弁当と名付けまして、沖縄ではよくそういうときに団結と言う言葉を付けるんですけど、団結お握り、団結弁当と名付けて去年の夏ぐらいまでずっとやったんですね。オバーたちも一緒に握ったり、おかずを抱えてきて持ってきたりして、オバーたちの闘い、もっと現実的な闘いが始まったんですよね。 若い人たちがどんどん現れてくるんで、オバーたちはもったいないということになるわけ、今度は、自分たちだけでこの現場にいるのが。賛成派側にいるオバーたちにもね、賛成しようと反対であろうとまずは来てごらん勉強になるから、わかるからと言って結構しつこく誘うんですよ。未だにこりずに、反対派のテントは誰も拒まんから来てごらん、勉強になるよと。 オバーたちはどんどん強くなっていって私たちもだんだん尻を叩かれていて。一時期はオバーたちが海に出るって騒いでいたんですよ、赤い水着を着て。それがだんだん本気になってきたんで、まずいということで。皆で止めさせようということで、で、泳げない塩水に浸かったことのない私までもがオバーたちを海に出させないために、私が行ってくるからと、私は第2ポイントのほうでずっと張り番やってきました。もう今はないですけど。 さっきから辺野古白紙撤回という言葉が出ますけど、オバーたちはすごいですよ。沖縄県内のたらい回し、これを全部反対していくんだと。例えば、下地島に行くぞという時あったんですよね、「宮古まで行くの大変だねー」と言って、反対運動しに。もう一人のオバーは、「ここで終わらせればいいさ」と言ってね。辺野古で闘っているということは、沖縄県内どこにも基地いりませんよ、もうすでに一杯あるじゃない、基地が。人殺しの基地が。この問題早く片付けて、その基地も早く追い出さなくてはいけないわけだから、どっかに引き取ってもらわなきゃならないんだから、先は長いんですよね。オバーたちは、隣村に行ったからいいさーという形ではしてません。どんどん強くなっています。 今までの反基地闘争では、反基地派と環境派とずっと分かれてやっていたんですよ。それぞれ別個別個でやるしかなくて、攻撃が2波でくるから。今回は、海を守るジュゴンを守るということで、環境派の皆さんも反基地派の皆さんも一緒になって同じ現場で闘えるんです。その時にオバーたちは、海を守るのは当たり前だと、自分たちの戦後、子育てから、辺野古は食料に困らなかったんだって。海から魚とか貝とか一杯、豊かな海だったんで、食べるものが無くて自分たちは困ったということはないというのをすごく自慢していて、それは海があったからだよと。海がなければ食べ物がなくて困ったかもしれないと言って、一人残らず皆自慢を言いますね。辺野古の海というのは豊かだったということと、環境派がやっている海を守ろうというのがすごく合体していて。オバーたちに海の話をさせたらもう尽きないですね。砂浜がどんなにきれいだったか、海亀がどうやって来たか、 私は辺野古の第2ポイントにいたらヤマトンチュが一杯押しかけてきてうっとしいと思っていて。なぜ沖縄に来るのよ、沖縄に来なくていいから東京で頑張れとかね、早くヤマトで頑張ってくれとかよく悪態をついていたんだけど、やっぱり沖縄に来てください。闘い方を学んでください、もっともっと。700人で喜んではだめ。いくらでも闘い方は沖縄で学べますから。飛行機代があったら飛んできてください。 私たちは支援はいらないよ、激励もいらない、連帯してくれと言ってます。さっきオバーの握りもそうだったんだけど、自力で闘いましょうというのがあるんですよ、沖縄には。だけどその前にカンパがどんどん押しかけてくるんですよね。特に私たちの関係では関東ブロックさんには、いつも何か運動をやろうというとお金が来て活動費がそろったりするところがあって。それはありがとうございます。本当に1円も無駄にしないで、食べるものに当てた場合は米粒一つも大事にしなさいという形で私たちは使わせてもらっています。 そういうときに、これは皆さんがおっしゃるんですけど、あなたたちだけの闘いじゃないからと言うんですね。沖縄だけの問題じゃないからと。だから私たちも有効に使わせていただきましょうとなっています。今回は海人が参加していただくことに使わせてもらって、とっても助かりました。お金だけの問題じゃないんですけど、共に闘っていきたいと思います。 ぜひ東京を力をつけてください。私たちは沖縄からいくらでも出掛けてきますよ、沖縄からの頭数が必要だったら。東京、力つけてください。 録音・撮影・編集 編集部I
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