軍用地を生活と生産の場に! |
沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック |
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『一坪反戦通信』 |
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第170号(2005年8月28日発行) |
辺野古は断念せよ!9月4日(日)防衛庁・防衛施設庁を「人間の鎖」で囲もう!今こそ沖縄から米軍基地をなくそう!会員の皆さん! 多忙な人も、多忙でない人も、都合をつけてみんな防衛庁前に集まろう。 必死に辺野古で海上阻止行動を続けているヘリ基地反対協もこの日、大西照雄さんが防衛庁前に来て手をつなぐ予定だ。命を守る会の金城祐治さん、宮城保さん、宮城節子さんの参加が決定した。平和市民連絡会も代表派遣を検討中だ。 私たち関東ブロックが参加する辺野古実行委員会(31団体で構成)も全力でとりくむことが決まった。平和フォーラムや平和委員会など市民団体も参加を表明、全労協も参加を決定した。 昨年6月以来、毎週月曜日に続けられてきた防衛庁前抗議行動をはるかに上回る規模での大抗議行動となることは必至だ。 今こそ防衛庁・防衛施設庁は沖縄の声を聞くべき時だ。辺野古海域のジュゴンもサンゴもクマノミもノグチゲラもヤンバルクイナもみんな抗議の「人間の鎖」、「生き物たちの鎖」に合流する予定。 みんなでこの決定的な時に声をあげよう! 私たちを殺すな! 辺野古の海を殺すな! ボーリング調査はやめろ〜! 住民の83%は反対している 夜間作業はストップしたものの、防衛施設庁は辺野古ボーリング調査強行をあきらめてはいない。反対派の隙をうかがっている。だから「辺野古は見直し」されたなどという報道はとんでもない嘘だ。現に防衛施設庁も「ボーリング調査はあと半年で終わる」と公言している。 辺野古移設を含む日米協議は、本年9月に「中間報告」としてまとめられるはずだった。しかし去る8月8日の国会解散で「年内」決定とずれ込んでいる。 「中間報告」には「世界一危険な普天間基地」の移設先も明記される予定だ。そこに「普天間は辺野古へ移設」と明記などさせてはならない。沖縄県民は辺野古移設には反対多数だ。8月初めの報道機関の調査でも83%が反対だった(8月6〜7日の沖縄タイムスと琉球朝日放送の合同調査による)。 この声を踏みにじって辺野古移設させることは、絶対にありえない。 「『辺野古はムリ』と叱責」は事実 山中防衛施設庁長官が更迭され、8月12日、新長官・北原巌男が会見した。「辺野古へ、一つ一つ進めて行く」という報道と、「政府が決めたことを進めて行く」という報道の両方がある。この会見でははっきり「辺野古推進」とは発言しなかったらしい。 この前日8月11日、那覇防衛施設局の西正典局長が会見し、「辺野古へ着実に進める」と発言している。新長官も翌日にはっきりは言えないことを〈強気の記者会見〉で通した。 山中長官の更迭は陸上案と海上案との意見対立とも伝えられている。そうすると本年2月に小泉首相が外務・防衛幹部を「辺野古はむりなんだろう」と叱責したのは事実だったことになる。どおりで3月末に山中長官が「SACOはレールを敷き直した」などど〈放談〉したわけだ。この時、既に長官は辺野古をめぐる日米協議からはずされていた。決まったことを実行するだけの存在になっていたため、SACOの破綻を認める本音を語ったのだ。長官は自分自身が糸の切れたタコ状態になり、事実を〈恨み節〉で語ったのかもしれない。 小泉首相による叱責を報道した新聞社は政府から謝罪要求されたそうだ。事実漏洩の犯人探しもあったらしい。謝罪しなかった新聞社はみごとだ。 普天間基地の重圧下に呻吟している宜野湾市民は、辺野古にこの苦しみを「移設」したくないと言っている。安保賛成・日米同盟支持は日本人の多数意見だ。それなら、その賛成派の地元へ「移設」してもらうのがいちばんいい。安保賛成・日米同盟支持ならば、どうして沖縄だけに基地を持っていくのか? 沖縄に集中している米軍基地は、もともと33年前の日本復帰まで日本「本土」にあったものだ。それを「移設」したことで、沖縄に過度に集中し過重に負担されているものだ。その当時、「沖縄への移設反対」を主張した人ならともかく、その移設反対を主張しなかった人が「本土への移設反対」を今になって主張する資格が果たしてあるのだろうか? 当然にもその資格はない。 あと一歩の粘りで調査・建設阻止へ 伊波洋一・宜野湾市長は去る7月11日から訪米し、普天間基地を受け入れてもいいという米国内の人々多数に会って来た。辺野古以外の移設も現実性は十分にある。米軍も住民に「歓迎されないところにはいたくないのである」と発言しているのだから、辺野古移設は米軍によっても選択肢からはずされる可能性はある。いや、既にはずされているのが現実と思われる。住民は反対するわ、頻繁な台風で調査は中断するわ、工事にあと9.5年かかるわ—で米軍は「他に使えるところがあれば、そっちにする」というのが本音だ。 伊波市長はこれこそ普天間閉鎖・返還の絶好のチャンスと考えている。米軍再編に期待することそのものがおかしい、と指摘する人もいる。しかし沖縄の人々にしてみれば期待したくなるのも当然だ。 今も続く辺野古での海上阻止行動。昨年4月の〈暁の奇襲〉を跳ね返し、ボーリング調査は阻止されてきた。あと一歩の粘りこそが勝利の日を呼び寄せることができる。 平和市民連絡会の平良夏芽さんは「私達は希望を捨てるわけにはいかない」と言っている。辺野古移設が白紙撤回される希望はまだある! ヘリ基地反対協の安次富浩さんは「歯をくいしばって毎日をがんばっています」と言っている。 辺野古は決して孤立していない!孤立させてはならない! この決死の闘いを、私たちは防衛庁・防衛施設庁へ集中させよう! 関東周辺での基地反対の声も一緒に防衛庁・防衛施設庁にぶつけよう! 会員の皆さん! 9月4日(日)午後3時、防衛庁・防衛施設庁前に集まろう。 なお午後6時からは文京区民センターでヘリ基地反対協と命を守る会との交流集会を開催します。 |