軍用地を生活と生産の場に!
沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック
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『一坪反戦通信』
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 第164号(2005年2月28日発行)

総会へのアピール


 一坪反戦地主会事務局次長 比嘉 宏

 先日ある会合で安次富さん(ヘリ基地反対協共同代表)は「日本政府が辺野古への基地移設を見直す、という情報が(沖縄タイムスの記者から)あったけれども政府の二枚舌は今に始まったことじゃない。それが事実なら(海底掘削調査に向けた)作業用足場の建設をすぐ中止すべきだ、そうでなければ辺野古における陸上、海上での阻止行動をやめる訳にはいかない」と発言した。那覇防衛施設局の西局長は「移設見直しの報道もあるが、日米間で具体的な話はなく、一喜一憂する必要はない」と辺野古基地建設推進派にコメントしている。

 稲嶺知事は来沖した米連邦議会の「海外基地見直し委員会」に面談した2月15日に、「海兵隊の県外移転」を要請した、という。宜野湾市の伊波市長は「普天間基地の早期返還は実現可能だ」といい続けてきたが、在日米軍基地の再編論議がいかなる方向に行くのかは予断を許さない。アジアでの存在感を増す中国に対抗して日米軍事同盟関係の強化を眼目とする基地の再編論議が「普天間基地の即時閉鎖、米軍基地の辺野古移転見直し(中止)」に結びつく保証などない。2月19日に開催される日米安全保障協議委員会(2プラス2)において在日米軍再編の基本理念となる「共通戦略目標」について合意文書が交わされるという。基地カードを沖縄の振興資金引き出しに活用しようとするだけの稲嶺県政に期待するのは空しい。

 辺野古で闘う県内外の人たち、そしてウミンチュの皆さんとの連帯を!「軍事基地を生活と生産の場へ!」の理念は闘う私たちの拠り所です。



 ジュゴンネットワーク沖縄・事務局長、沖縄ジュゴン環境アセスメント監視団・副団長  土田武信

 ご参集の皆さん、今晩は! ご苦労様で〜す。

 毎日のご奮闘、貴ホームページや「一坪反戦通信」、あるいは、「辺野古への海上基地建設・ボーリング調査を許さない実行委員会」関連情報をとおして、存じ上げております。心から、敬意を表します。

 さて、沖縄タイムスと琉球新報は2月7日、一面トップで、「普天間飛行場返還」「辺野古移設見直し検討」「政府、再編協議で提起」「新候補地選び難航必至」などとの見出しで伝えた。その日いらい、私も、ときどき、「おめでとう」「よかったね」などとあいさつを受けることがある。

 これまでの見直しの動きが、米国政府関係機関(者)からだったのに対して、日本政府側の動きという点で注目される。

 また、稲嶺知事の姿勢にも、確かに、この間、大きな変化がみられる。

 知事は1999年当時、「普天間飛行場の早期返還を夢と願望に終わらせないためにも、解決の展望が見えないまま県外や国外への移設に固執するのではなく、『責任ある代替案』を提示することが行政の責務であると考えている。」(1999年11月23日付け沖縄タイムス)などと発言していたのに対して、昨年8月13日の沖国大への米軍ヘリ墜落事件あとの9月県議会で、「米軍再編論議の中で日米両政府の合意による別の方向性が示されるならば、総合的な観点から検討する」と述べ、県外・国外移設への期待感を示した上で、名護市辺野古沖移設には固執しないとの考えを明らかにした。(沖縄タイムス2004年9月28日付け沖縄タ イムス)という。

 ところで、沖縄県は昨年4月7日、那覇防衛施設局による海底地質(ボーリング)調査等のための海の使用に同意した。しかし、陸上と海上での非暴力による阻止行動は、これまで、予定の63か所のうち、5、6か所のボーリング足場(やぐら)の設置にとどまり、掘削工事は、一か所たりと行われていない。ボーリング調査のため海の使用期間は、今年4月6日までの一年間なので、期限切れが目前だ。

 そして、このようなボーリング調査の大幅な遅延は、奇妙な現象を出現させる。ボーリング準備作業によって、サンゴ礁を破壊したり、辺野古海域からジュゴンを追い出しながら、アセス手続き上の現況調査:たとえば、約9億円かけ、「工期は8月末まで」に、「サンゴやジュゴンなどの海域生物調査」を行うというのだ。(2月2日付け沖縄タイムス)

 そもそも、防衛施設庁によるアセス方法書には、多くの欠陥がある。ちなみに、現行のアセス法施行前(閣議アセス時代)、50ヘクタール以上の埋立事業には環境アセスが求められていたが、「一期工事49ヘクタール、二期工事49ヘクタール、合計98ヘクタールの大型事業が環境アセスメントを逃れて実施されるとうことがありました。(ボーリング調査にアセスを適用しないのは)それと同類の姑息な手法」なので、「現時点での海底ボーリング調査の中止と同調査の環境アセスメント対象への組み込み」や、「ゼロオプション(建設しない)を含む代替案の比較検討」などが求められている(環境アセスメント学会主催シンポ〔昨年10月沖縄〕参加者有志によるアピール)。

一昨日(17日)公表された再編協議向けての県案は、海兵隊の県外移転を求めているのに、普天間飛行場代替の辺野古への移設計画を推進する姿勢を崩していない。

 そこで、辺野古海域へ海上基地建設計画を断念させるため、当面、以下のような取組みが肝要なのではなか。

  1. ボーリング調査即時中止せよ! 少なくとも海の使用期間(4月6日まで)を延長するな!
  2. 進行中のアセス手続きを即時中止せよ!
  3. 正しいアセス方法書を出せ! 
 今、そのために、より多くの人々による知恵や諸々の行動、そして、お金が求められている。ともに、無理せずに、がんばりましょう!



 在日韓国民主統一連合

 沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの日ごろの闘いに敬意を表するとともに、2005年総会の開催をお祝い申し上げます。

 今年は朝鮮半島に米軍が上陸してから60年になる年です。

 米軍と米軍基地のない朝鮮半島を、日本を実現するために、ともに闘いましょう。

 総会のご盛会とご参加者の皆様のご健勝を祈念申し上げます。



 アジア共同行動日本連絡会議

 関東ブロック2005年度総会に連帯のあいさつを送ります。

 これまでの闘いを引き継ぎ、名護市・辺野古への米軍新基地建設を阻止すべく、私たちは関東ブロックや「実行委員会」のみなさん、そして辺野古をはじめとする沖縄の人々と連帯し、これからも力いっぱい闘っていきます。

 4月16日の首都圏での集会を成功させ、新基地建設を暴力的に進める日本政府を追い込んでいきましょう。5月普天間包囲行動に派遣団を送り、沖縄人民とともに「普天間即時返還」の声を上げます。

 毎週月曜の防衛庁前行動、防衛施設庁・環境省・関連業者への抗議申し入れにともに立ち上がっていきます。

 辺野古への新基地建設を中止させるまで、ともに闘いましょう。



 日本山妙法寺 武田 隆雄

 南無妙法連華経

 東京における辺野古新基地建設阻止のための共同運動をさらに押し広げ、辺野古現地の非暴力抵抗運動を支え、大勝利を実現させよう!

 合掌


 明治大学駿台文学会

 去年の4月から今年にかけて沖縄・辺野古での座り込みが300日を越えて行われてきています。その闘いに連帯して私たちも何かできないかと思い、毎週月曜日の防衛庁への申し入れ行動に参加する一方で、街頭での情宣・カンパ活動を行い、秋には大学内で学習会を開きました。講師には上原成信さんをお呼びし、現地辺野古の闘いの様子を聞くことができました。今年2月には私たちの仲間が辺野古に行く機会を持つことができました。海上阻止行動に参加し、辺野古沖のやぐらに上り、辺野古のきれいな海を壊させてはならないとあらためて強く感じました。またその一方で、キャンプ・シュワブで訓練している銃弾の音がやぐらの上まで聞こえてきて、沖縄の基地被害の一場面を実感した思いでした。

 去年から今年にかけて、いくつかの取り組みをしてくる中で感じることは、情宣などで関心のある層が見つかる一方で、「本土」メディアの取り上げ方をはじめとして沖縄の基地問題への関心が薄いというような風潮です。これに対して何をするのか、私たち自身の責任として問われていることだと思います。辺野古では全国から集まった人たちが入れ替わり支えているということです。その闘いにつながって、私たちも微力ですが、東京でこれからも、新基地建設阻止行動、沖縄基地撤去の闘いを共に闘っていきたいと思います。


 労働運動活動者評議会

 本日の05年総会へ反戦地主の仲間は都合で出席できません。

 「辺野古実行委員会」参加一団体として、今後とも、沖縄民衆連帯の反基地闘争を日本(ヤマト)—沖縄を貫いて共に闘うことを決意しています。4・16集会の大衆的結集と成功のために奮闘しましょう。