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沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック |
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『一坪反戦通信』 |
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第163号(2005年1月28日発行) |
サンコー「交渉」「危険行為」は認める関東ブロックが呼びかけて結成された「辺野古実行委員会」(二八団体で構成)は昨年一二月二一日午後、東京・亀戸のサンコー・コンサルタント本社を訪問、辺野古でのボーリング調査でけが人が三人も出ている事態について話し合いを行なった。 同社は辺野古でのボーリング調査を那覇防衛施設局から委託され、「環境の保全」をうたい文句にしている「地球にやさしい」はずの調査・工事会社。 人数は三人だけ、テープはとるな、マス・コミは呼ぶな・・などいろいろ条件がついての話し合いとなった。 対応したのは同社の総務の二人(うち一人は同社の取締役)。 ボーリング調査時の単管足場周辺での「危険行為」があったことはあっさり認めた。そのことで調査作業は中断し、同社や海上保安庁の調査が行なわれていると発言。同社は多数の調査・工事を日本内外でやってきたが、こんなに規模の大きい抗議(行動)に出くわしたのは初めてだそうだ。 いさぎよく「危険行為」をあっさり認めたのは実は以外だった。防衛施設局は「業者に聞いたが、その事実はないといっていた」と言っているからである。同社によれば、一二月一二日以降に那覇防衛施設局によって、調査作業員を集めて二度とこのようなことがないように安全指導があったという。同社も社内でそのようなことのないよう、周知をしているとのことだった。 「危険行為」があったために怪我をして病院へ行ったのは三人でなく二人、としている点は事実と違うのではないかと同社に尋ねた。同社は「一二月七日と一二月一〇日」の二人で、一二月九日にも一人あったとは聞いていない」と回答。 また調査のための単管足場設置も中断しているため、手すりが取り付けられず労働基準監督署から年内に取り付けるよう指示があって困っている、とのことだった。「なにぶん、地元の方がその手すりを取り付けるのに合意してくれないものですから」だそうだ。 地元住民の合意を得ないで調査・工事をしようとするからそういうことになる、とこの点はガッチリ同社に指摘した。県民世論は辺野古の新基地建設に八一%が反対していることを強調した。 今回話し合いで同社はいちおう「話は聞く」という対応はした。しかし「困っている」というばかりで、「環境保全」との矛盾など核心に迫る反省はなかった。話し合いに行った実行委員会にはいろいろ条件をつけて「報道も呼ばないでくれ」と言っておきながら、社前に警察官を一〇人も呼んでいたのはどういうことか? 同社の現地社員が帰社してから調査結果をまとめるそうだ。どういう結果か、今後をみまもりたい。 (吉田)
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