軍用地を生活と生産の場に!
沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック
http://www.jca.apc.org/HHK
東京都千代田区三崎町2-2-13-502
電話:090- 3910-4140
FAX:03-3386-2362
郵便振替:00150-8-120796

『一坪反戦通信』
毎月1回 28日発行 一部200円 定期購読料 年2,000円

 第157号(2004年6月28日発行)


金武町都市型ゲリラ基地建設に反対する
」行動
 

  出身地金武町の「都市型ゲリラ基地建設に反対する」行動と、名護「辺野古の座り込み」行動が人ごとに思えず、6月16日より22日までの一週間、沖縄に行った。

 県民の知らぬ間に都市型ゲリラ工事は、既に完成半ばとの報道ではあったが、それでも町民がゲート前で阻止行動を継続している確信の行動に賛同と、敬意を表したかった。

 キャンプハンセンへの入り口は、第1、2と二つあり、私は実家に近い第2ゲート前に参加した。30人前後の参加者がプラカードと工事車両のb控えたメモを持ち、基地内へ進入していく車を見張る。参加した3日間に該当する車に遭遇することは無かった。テキは阻止行動前の早朝に進入、資材などは日曜日に搬入しているらしい。阻止行動は外へ向かってアピールするでもなく、ひたすら該当車輌を待つという感じだった。それでも伊芸区以外からの参加者も徐々に増えてきた。金武町全体で問題が共有される兆しが予感出来、嬉しかった。

 21日、伊芸区にある監視塔へ行った。木立に阻まれ全景は見えないが、望遠鏡を覗くとほんの一部、工事車輌の動きが見えた。集落とは高速道路を挟んであっちとこっちと言う位の至近距離である。そんなところで実弾のゲリラ戦などやられたら危険この上ない。区民の憤りは当然だ。

 都市型ゲリラはかつて隣の恩納村でも村民あげての阻止行動で、建設を認めなかった。象のオリを誘致した金武町で、もし今この都市型ゲリラを易々と認めてしまったら、この先どんどんといろんな基地機能が持ち込まれてしまうだろう。私はそのことが心配だ。

 18日に町議会の一般質問を傍聴した。質問書をみると当然ながら殆どが都市型訓練施設建設や日米地位協定に言及している。地位協定は他の自治体では国政レベルの問題と流されているがここでは直、日常に拘わってくる大きな障害物だ。4月20日、伊芸区長を団長に11人の抗議・要請団が外務省、防衛施設庁へ。6月2日に町長、議長を含む10人が抗議及び建設断念を求めて政府へ行っている。しかし政府は「地位協定第3条1項の米側の管理権」を木で鼻をくくったように言うのみで、県民の思いなど一顧だにしない。

 一体誰が我々を守ってくれるのか。一人ひとりの意思こそが自分自身を守る。金武での闘いは始まったばかりだ。辺野古同様、注目と支援を呼びかけたい。 (山野澄子)