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沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック |
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『一坪反戦通信』 |
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第156号(2004年5月28日発行) |
沖縄「復帰」32年、米軍用地強制使用を許さない 5・15防衛施設庁抗議行動
100人が防衛施設庁へ抗議! 「行政側は肝心の情報出さず」 土田氏(ジュゴン監視団)が講演で訴え 「環境アセスのための現地技術調査、と思われていますが違うんです! 建設是非のためじゃなく、建設前提に環境アセスするんです」 ジュゴン監視団の土田氏は関東ブロック主催の5・15集会で、辺野古で強行されたボーリング調査は環境アセス手続きの対象外とされる防衛施設局・政府見解について、そのアセスも実は建設前提になっていると指摘、一方的な新基地建設にひそむ重大な危険性について訴えた。 沖縄「復帰」32年目の5月15日、関東ブロックでは名護市に新基地建設を目論む政府・防衛施設庁に抗議、100人が参加して集会・デモを行った。 牛込箪笥区民センター(新宿区)で開催された集会では土田武信氏(沖縄ジュゴン環境アセスメント監視団副団長、沖縄大学助教授)が約1時間講演。普天間飛行場代替施設とされる名護・辺野古沖の海上基地建設関係のアセス方法書の問題点と、現地辺野古での座りこみ闘争について報告した。土田氏は基地建設をめぐるアセス関係ではおそらく「もっともうるさい」人物である。 土田氏らのジュゴン監視団は昨年9月に結成、那覇防衛施設局に文化財保護法に基づく手続きをさせようとしたり、公害調停申請したが、本年3月31日に却下されている。理由は、軍事基地だから公害等紛争処理法は適用されない—というもの。同氏によると、「たしかに同法にその明文がある。しかし辺野古の新基地は軍民共用空港だったはず。それに、国会で野党が『ボーリング調査でジュゴンを追い出すと、米国の環境保護の管理基準に反するではないか』と追及した時、政府は『基地が作られるまでは軍事施設ではないから、管理基準には反しない』と答弁している。それなら軍事基地ができるまでは軍事基地でないから公害等紛争処理法は適用されるはずだ」という。だからこの却下理由は理由にならない! と同氏は言う。 また「わざとではないだろうが、サンフランシスコ条約で沖縄が日本から切り離された、その『記念すべき日』にアセス方法書が縦覧された。この方法書は欠陥だらけだから作成しなおすか、またはゼロ案を含む代替案を出すべきだ」と同氏は主張している。 また昨年11月、ボーリング調査を含む現地技術調査に関する一切の文書を開示請求したが、「助言したとされる5人の専門家」の氏名開示要求も含まれていたためか、開示は延ばしに伸ばして本年1月16日と2月9日に行われた。助言したとされる5人の専門家」の氏名は黒く塗りつぶされていた! 肝心の情報は明らかにされていない! と同氏は憤慨している。 また同氏によると、
防衛庁・防衛施設庁正門では防衛庁長官・防衛施設庁長官あてにボーリング調査中止を求める抗議文を提出し、「ボーリング調査反対! 沖縄の声を聞け!」のシュプレヒコールをたたきつけて5・15抗議行動は終了した。 (文責 Y)
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