さる4月19日、那覇防衛施設局は、辺野古の人々の中止を求める声を一切無視して、午前5時にボーリング調査と調査のための資材置き場の設置を強行しました。
私たちは抜き打ち的に行われた工事の強行に怒りを込めて抗議するものです。辺野古の人々、名護市民、沖縄県民の声を無視して工事を強行することは断じて許されません。ボーリング調査が強行されると、珊瑚や藻場が破壊され、ジュゴンが追い出されてしまいます。県が依頼した専門家のほとんどは辺野古の海が破壊されるとの意見を出しています。これは環境アセスメントのための事前調査ではなく、まさしく事実上の工事の着工です。
この間、米国から普天間基地の辺野古への移設を見直す動きが出てきています。県内移設が破綻しているのは、もはや明らかです。
私たちは貴殿が沖縄の人々の声に耳を傾け、ただちにボーリング調査を中止し、辺野古への新基地建設を取り止め、普天間基地の全面返還に向けて米国と強く交渉されるよう要求します。
2004年4月23日
防衛施設庁長官 山中昭栄 殿
沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック
辺野古海域のボーリング調査断固反対!
県知事への同意撤回と那覇防衛施設局長への即時中止を求める決議
去る4月7日、県は那覇防衛施設局から提出された、あらたな基地建設を前提とした辺野古海域のボーリング調査に関する「公共用財産使用協議書」に同意した。
そして、那覇防衛施設局は、4月19日、地域住民をはじめ、県民のほとんどが安眠している午前5時、ボーリング調査のための資材置き場設置を強行実施しようとした。作業強行の知らせで、駆けつけた住民・市民と激しく小競り合いを繰り返したのち、やむを得ず当日の作業を断念し、今日に至っている。
再三にわたり、県民会議やそのほか様々な環境団体、市民団体から指摘してきたとおり、調査は、基地建設着工そのものであり、ジュゴンやサンゴ礁の生育、保全に重大な悪影響を及ぼす自然環境破壊そのものである。
SACO合意により、移設が決定された以降、そしてまた県知事や名護市長が「同意」して以降も、名護市民や県民の大多数が移設に反対である。このことは繰り返されるマスニミ等の世論調査でも明かである。またボーリング調査そのものについても、県が依頼した専門家のほとんどがボーリング調査は辺野古海域の海を破壊すると意見を提出している。
県や那覇防衛施設局が、地元住民、名護市民をはじめ県民の意見を聞き入れることなく、工事の着工を進めることは断じて許されない。
この間の動きの中で、米政府当局者ですら、辺野古への移設については現実的でないとさえ言及されている。変化する国際情勢の動向に何ら耳をかさず、SACOありきで沖縄県民に基地の重圧を押し続ける政府・那覇防衛施設局とまったく県民の立場に立たない県に対して強い憤りを感じる。
県民会議は、県が同意したことと、那覇防衛施設局が調査を強行しようとしていることに怒りをもって抗議し、以下のことを強く申し入れる。
記
- 県知事は、多くの県民からの基地建設反対の声や調査に対する専門家の意見を真摯に受け止め、那覇防衛施設局への同意をただちに撤回すること。
- 那覇防衛施設局長は、ボーリング調査を即時に中止すること。
2004年4月22日
辺野古海域のボーリング調査反対!
県への同意撤回と防衛施設局への即時中止を求める集会