一坪反戦地主会
第二十二回定期総会報告
今年の一坪反戦地主会定期総会は、二月一五日(日)午後二時から、那覇市古島の教育福祉会館で行ないました。
代表世話人新崎盛暉さんの主催者あいさつで総会が開始しました。続いて反戦地主会会長の照屋秀傳さんと違憲共闘会議議長有銘政夫さんの来賓あいさつを受け、議事に入りました(議事の内容については、後日お送りする一坪反戦地主会会報で詳細に報告します)。
一坪反戦運動が始まって二十二年が経過しました。関東ブロックや北部ブロック、浦添ブロック等では現在も活発な活動を展開しています。しかし、一坪反戦運動全体としての活動が低迷していることは否めない事実です。前号で予告したとおり、今総会は活動低迷の原因を探り出し、その克服について論議する総会となりました。以下のような発言がありました。
- 特措法違憲訴訟の最高裁判決以降、反戦地主を取り巻く状況は一段と厳しさを増している。反戦地主を支え連帯していくための取り組みを早急に行なうべき。
- かつて一坪運動の中にいた人たちの参加が減っている。運動がパターン化している。私たち自身に(追いつめられた社会状況に対する)怒りが不足している。
- 現状をきちんと分析し論議する機会がない。そのため現時点で求められる有効な戦術を確立したり、運動をどのように進めていくかを考えることがなく、結果的にスケジュール的な運動になっている。
- 一坪反戦地主会としての独自性を持った取り組みが減少している。
- 地域ブロック活動を再活性化させていくため、地域での集まりを持った。その中で、一坪運動が見えなくなっている、との指摘があった。行動があるときは、事前に広く呼びかける。そして行動終了後は速やかに総括を行ない報告する。そうすれば、すべての会員が一坪運動の現状を把握することができる。このことを継続して行なうことで、会員が参加しやすい環境を作ることができる。
- 二十二年が過ぎ、会員が高齢化している。一方で若い人たちが一坪運動に参加してこない。積極的に若い人たちを呼び入れ、一坪運動の若返りを図る必要がある。
- 特措法改悪後、公開審理等において我々が守りの姿勢に入っている感がある。新たな戦術を構築し、多くの会員の参加で攻めの姿勢に転換すべき。
- 都市型訓練施設建設阻止などの地域ぐるみの闘いに連帯していく必要がある。
他にもたくさんの発言があり、非常に熱気を帯びた論議の場になりましたが、時間が足りなかったのが残念です。今後も継続してこのような論議の場を設けていきます。具体的な運動の現場での闘いをすすめると同時に議論の場を積極的に持つことで、一坪運動の希望と展望を切り開いて行きましょう。
さて、来る三月一八日(木)午後一時から宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで第三回公開審理が開催されます。今回は第二回審理(昨年八月二一日開催)での求釈明事項の積み残し分と、前回時間切れとなった分の求釈明等を行ないます。多くの皆様の参加を呼びかけます。 (m)
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