軍用地を生活と生産の場に! |
沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック |
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『一坪反戦通信』 |
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第151号(2003年11月28日発行)
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オバーたちの東京は……「心臓が止まりそうだったサー」「あがって何を話したか忘れたよ」「言いたいことが言えなかったサー」「また行こうね。今度は知事に会おう」……無事東京行動の日程を終え、帰りの車中で話がはずんでいた時、金城代表の携帯にマスコミ各社から次々と電話が入った。聞くと、「今日午後、那覇防衛施設局がボーリング調査の協議書を県当局へ提出した」とのこと。それについてのコメントを求めたいとのことであった。何でも、六十三ヶ所の掘削地点のうち、計五十二ヵ所を当初地点から変更したとのこと。車中は今までの雰囲気が一変、怒りの場となった。「今朝、防衛庁へ要請に行ったばかりだったのに」「こんな騙しの手口を使うとは卑怯だ」「五十三ヵ所も変更するとは、初めから計画がでたらめだったのだ」――口々に怒りが爆発した。とんでもないことだ。明日はヘリ基地反対協の第九回定期総会でもある。忙しくなりそうだ。東京行動の報告を兼ねて、至急態勢を整えよう、そんなことを確認しながら、辺野古へ着いた。二泊三日の慣れない旅だったにもかかわらず、オバーたちの晴れ晴れとした顔がとても印象的だった。 それにしても、今回の東京行動は実に有意義であった。東京の地で生き抜く沖縄人たちの熱い息ぶきを感じることができた。久々の大盛況の集会だったというが、これも主催者側の周到な計画と熱意と努力によるものだろう。我ら自身に元気を与えてくれた集会であった。そしてやはり感じたことは、金城代表も発言の中でも言っていた通り、「安保が重要で、基地が必要なら東京湾につくれ、皇居につくれ」という思いを一層深めたことである。やはり、東京から見れば沖縄はちっぽけな南の島にすぎないのか、集会に参加した心ある大和人には申し訳ないが、圧倒的な無関心で沖縄に基地を押し付けているこの日本人の体質を変えなければ、と改めて実感した。 とくにそれは、防衛庁へ乗り込んでさらに感じた。対応した防衛施設庁の伊藤何某という責任者も、辺野古現地にも行ったことがあると言いながら、見せられた辺野古の海の写真を前に、きれいだ、との感想ひとつも言えない輩たち。こいつらのまさしく机上の論理で、我らの生活が、環境が破壊されていくのかと思うと怒りでいっぱいであった。ヤマトに三百年余も抑圧されてきた琉球民族の怒りと誇りにかけて、断じて辺野古に基地はつくらせない。それにしても、我らの要請(抗議)行動とほぼ並行的にボーリング調査の協議書を提出するとは、返す返す怒り心頭だ。 衆議院選挙後の沖縄の動きはあわただしい。ラムズフェルド米国防長官が十三年ぶりに沖縄入りし、稲嶺知事との会談で「訓練、騒音は減っている」「日米安保条約がある期間、この地域は平和であった。二国に利益をもたらした」と高飛車な居直り発言をおこなった。そして、金武町キャンプ・ハンセン基地内への都市型訓練施設の建設と実弾射撃の再開が明らかになるなど、基地強化の動きが一挙に高まっている。われわれも立ち止まって入られない。ともに手を携え、反撃を開始しよう。 最後に、今回の東京行動では、関東ブロックの皆さんをはじめ、県人会青年部、命どぅ宝ネットの皆さんには、いろいろと細かいところまで配慮していただき、大変ありがとうございました。心より感謝申し上げ、簡単ですが、お礼の報告といたします。 ヘリポート基地建設阻止協議会(命を守る会) 事務局長 宮城保
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