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沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック
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『一坪反戦通信』
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 第146号(2003年5月28日発行)

五・一五集会

防衛施設庁抗議に八〇人

  今年の「五・一五防衛施設庁抗議行動」は沖縄が本土復帰して三一年目の行動。果たして復帰してよかったのか? 基地の重圧が続き、未だに米軍の占領下だ。関東ブロックでは去る五月一五日、午後六時三〇分から集会とデモを行い、八〇人が参加した。

 デモ・コース途中の防衛施設庁前では、集会で採択した「名護新基地建設とりやめ」要求書を施設庁(広報)に手交し、名護からの参加者も強い口調で施設庁の土地提供と基地建設・調査開始に抗議した。

 「今日は復帰『記念日』です。いつまでも『記念日』が続くのは困るんですが。」主催者を代表して、関東ブロックの上原さんがこう挨拶した。

「あんまり激しく抗議したせいか、施設局が私らとは『もう会わない!』と言うんです。」

 この日、名護から来た安次富(あしとみ ヘリ基地反対協・共同代表)さんは、少し興奮気味に名護現地のことを報告。去る四月八日から始まった名護市辺野古の新基地建設予定海域での現地技術調査で、那覇防衛施設局は調査の開始を地元に事前通知しなかった。ヘリ基地反対協と命を守る会(金城祐治代表)の三〇人が四月一〇日、那覇防衛施設局に抗議し調査の中止を求めた時のことだ。この時施設局の調整官は、前日に市議会への説明会開催をしながら調査開始の事前通知をしなかったことについては謝罪した。しかし調査については護岸工事のために調査は必要だと譲らなかった。

 この調査では海底の地形把握のための情報収集と称して、波や潮流についての気象調査の他、六三箇所で海上ボーリング調査と一二キロメートルに及ぶ弾性波探査による地質調査も予定しているという。

 「みんなくやしい思いで作業船が出航するのを見た。これからはカヌーやボートを出し、作業船の調査にあくまでも抗議を続ける。」

 「調査自体が環境破壊する危険が大きい。ジュゴンも住めなくなるようなる。環境影響評価(アセスメント)もないがしろにしての工事着工はひきょうだ。」安次富さんはどうしても沖縄に新基地をつくらせるわけにはいかない、と厳しい局面を迎えた現地の様子を語った。

 この後、新しい反安保実U、アジア共同行動、明治大学駿台文学会などから連帯のアピールがあり、「調査は事実上の工事着工。調査を中止し、基地建設とりやめ」を求める要求書を採択。デモで「新たな基地建設阻止! 軍用地の強制使用阻止!」を訴えて、新宿区の公園まで行進した。

 なおこの日、沖縄ではコザ運動公園・野球場前広場から嘉手納基地第二ゲートへ向けたデモが行われた(五・一五「復帰」を撃つ沖縄行動主催。呼びかけ人=金城実ほか六人)。また同日夜、那覇市で「沖縄五・一五集会」が行われた(平和市民連絡会主催)。 (Y)